
山形・月山神社のご利益は?登山情報や御朱印情報も合わせて紹介!
2020.09.30
Trima編集部
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山形県の中心にある出羽三山の一つ月山の月山神社。普通の神社とは違い月山神社は山の山頂にあり、登山しなければ辿り着くことはできません。ですが、その分ご利益もあるとの噂です。開山期間や宿泊施設についてもご紹介します。また珍しい見開き御朱印も必見です。
月山神社はどんな神社?
ふと故人のことを思い出しては「また会いたいな」と思うことは誰しもがあるはずです。そんな不思議なことが叶うパワースポットとして有名なのが山形県の月山神社です。読み方は「つきやまじんじゃ」ではなく、月山神社と書いて、「がっさんじんじゃ」です。
山形県のほぼ中央に位置する月山は標高は1,984m。月山は、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)とともに出羽三山の主峰として秀麗な姿でそびえ、その月山の山頂に月山神社があります。 さらに日本百名山のひとつで、天空の神社、とも呼ばれています。
厳しい自然環境にあることから、本州では月山と尾瀬にしか自生していないオゼコウホネなど、希少な高山植物を見ることができます。
ご祭神は月読命
月山神社は、夜と海、魂や死後の世界を司る月の神として知られる「月読命」(つくよみのみこと)が祀られています。天照大御神と対をなして夜を司る神様とも言われており、あの世を統べる神様でもあります。夜や死を象徴する山として崇拝されるようになりました。
月山神社のご利益
月読命は、夜、海、魂や死後の世界を司り、水を司る農業神としても篤い信仰を昔から受けています。ご利益は天下泰平、国土安穏、産業発展、五穀豊穣、大漁満足のご利益です。また月山神社の縁年は卯年とされており、干支が卯年に月山神社本宮へ参拝すると大きなご利益がいただけます。
西の伊勢神宮に対し、出羽三山に詣でることを「東の奥参り」として人生儀礼の一つとする風習があるほど、今も昔も参拝者が絶えないパワースポットです。日本の自然崇拝を目の当たりにできます。
航海漁労
月山神社は明治時代までは東北唯一の旧官幣大社で、国から手厚くもてなされた神社でした。また水を司る農業神・航海・漁澇(魚類や貝類を捕る人々)の神として広く衆庶の信仰を集めています。さらに山麓から涌き出でる水は名水百選としても知られています。
生命力アップ
月山神社では不要な物をあの世へ送るとされています。過去のつらい出来事などを夜の世界へ送り込んでくれる場所で、また死を象徴する山として亡くなった人にもう一度出会うことができる場所です。 ここに来れば生命力がアップし、過去を清算しゼロからスタートしたい時などにもおすすめのパワースポットです。
さらに月山神社は亡くなった人へ伝言を頼めるのです。伝え忘れたことや近況報告など、故人を思い出したとき、心残りがある場合は、月山神社へ参拝してみてはいかがでしょうか。必ず前へ進む力をいただけること間違いなしです。
また羽黒山、湯殿山、月山の山をあわせて出羽三山と呼ばれています。三山の頂上にはそれぞれ神社がお祀りされていますが、中でもひときわパワーが強いのが月山神社です。
最近はこの出羽三山の神社巡りをする人も増え、それぞれ順序通りに参拝することにより、さらに強力なパワーを授かるとされています。
仕事運
庄内地方で月山は「死者の魂は月山に集まる」と言い伝えられており、圧倒的な静粛を感じることができます。生きながらにして「無」を感じさせる底知れぬパワーが溢れています。
全てを捨て再スタートを望むとき、人生の転機が訪れたとき、この地へ足を踏み入れると純粋無垢な状態から始めることができ、仕事運がアップする有名なスポットです。
金運
月読命のご利益は、目標に向かって前進する力を授けてくれるご利益です。宝くじ祈願のような金運とは違い、自ら道を切り開いていくパワーを授かれる神社です。日頃からしっかり努力して頑張っている人が参拝すると、最後のひと押しをいただけるのです。
月山神社の御朱印情報
月山神社では、御朱印をいただく前に必ずお祓いを受ける必要があります。御祓い料は500円です。もとより8合目から頂上までの参道は、「出羽三山神社」の境内地で、古来より山頂の境内は、特に神域となっているためです。ここで過去を思い、月読命が司る魂の「再生」と「甦り」に向けて祈りを捧げるのです。
月山神社本宮で御朱印をいただける時期は7月1日の開山日から9月15日の閉山祭までの間ですので、注意が必要です。
御朱印の種類
月山神社でいただく御朱印は、見開き御朱印と言われる、2ページ使って書かれる珍しいタイプの御朱印です。
月山神社本宮の御朱印は中央に「東北総鎮守 月山頂上 出羽三山霊場」の御朱印が捺され、「霊峰 月山神社 本宮」と日付が揮毫されます。
月山神社の登山情報
標高1,984mの月山は日本海からの季節風で雪が多く、残雪期に多彩な高山植物が花を咲かせます。山開きは毎年7月1日ですが、雪渓を渡るため軽アイゼンや杖があれば安全です。
登山をするためには、主な3つのアクセスルートがあります。羽黒山口ルート、湯殿山口ルート、姥沢(志津)ルートです。
また山の天候は変わりやすいので十分注意が必要です。万が一に備えて非常食と雨具は必須です。天気に恵まれると良いですが、事前の天気、ルートをしっかりと把握し、楽しい登山が出来るように心がけることが必要です。
本宮開山期間
月山の開山は短く、7月1日に登拝者の安全と祖霊の鎮魂を祈願する「月山神社本宮開山祭」が行なわれます。そして9月15日には閉山(月山神社本宮閉山祭)となります。
見頃となる月山の高山植物は、6月下旬から7月上旬で、開山祭のころがチングルマ、シラネアオイ、ニッコウキスゲなどのお花畑の時季となります。
宿泊可能な山小屋あり
1945年から月山の頂上で家族営業を続けている小屋が、月山頂上小屋です。休憩や宿泊ができ、売店などもあります。1泊2食付きの場合は税別で8,400円、素泊まりの場合は税別で5,600円です。
予約は必須です。予約をしていない場合は、余裕を持って下山しましょう。また、予約は電話のみですが、シーズン中とシーズン以外で予約や問い合わせの電話番号が異なりますので、ホームページで要確認です。
また8合目の御田原神社にある御田原小屋でも宿泊が可能です。開山期間の7月1日から10月上旬(状況により変更する場合あります)こちらの宿泊料は1泊2食付きで8,640円。素泊まりは 5,400円となっています。こちらも予約は電話のみです。
月山神社の口コミ
神社は割と街中にあることが多く、身近に感じる人もいます。しかし月山神社は月山の山頂にあり、自分の足で登らなければ辿り着くことはできません。自分で登っただけ、その神秘的な山の姿、そして山頂からの雄大な眺望と達成感に心を奪われることは間違いありません。ここからは月山神社本宮に参拝した方の口コミをご紹介します。
大願成就が叶う場所。 (52歳男性)
言わずもがな、われらの霊峰です。天照に対して月読命を祀る神社です。月山山頂の神社の屋根に太陽(天照)と月(月読)を象ったものがあり、さい銭を投げて、その両方にさい銭が当たると大願成就が叶う、ということを以前に神主さんから伺いました。例年10月には初雪の声が聞かれますし、冬場は豪雪地帯ですので、7~8月の登山、御参りをおすすめします。
荒涼たる月山山頂にある海神護神です。 (42歳女性)
山形県羽黒町にある月山神社は、出羽三山神社の一つで、月山山頂の山小屋からすぐのところにある神社です。月山は海抜1,984m、世界でも珍しい半円形のアスピーデ型火山。その荒涼とした山頂付近は、神秘的な趣となっています。
月山神社に行くには山を登る必要がありますが、足場は安全ですので、他にはない山と神社との神秘的な空間をお子さんにも体感できるところです。参拝後の達成感は、とても充実したものがあります。参拝は7月から9月と期間が決まっているので注意。
月山神社へのアクセス
月山神社へ登山をするのに主に3つのアクセスルートがあります。一つ目の羽黒山口ルートは、JR鶴岡駅からバスで1時間半乗ると月山の8合目までアクセスできます。車で羽黒山口に行く場合は、8合目に150台駐められる駐車場があります。
二つ目の湯殿山口ルートは、JR山形駅から高速バスで1時間30分乗り、庄内あさひバスストップで下車し、朝日小前のバス停まで徒歩10分歩きます。その後バスで40分で湯殿山口へアクセスが可能です。
また湯殿山口ルートは羽黒山口ルートと同様JR鶴岡駅からのアクセスも可能です。JR鶴岡駅からバスで1時間20分かけて湯殿山口へアクセスします。JR鶴岡駅から湯殿山口へ行けばバスのみで行けるのでおすすめです。
リフトを使うなら、三つ目の姥沢(志津)ルートがおすすめです。JR山形駅から高速バスで1時間で月山口へ着くので、バスを乗り換え30分ほどで月山姥沢口へアクセスできます。
駐車場情報
月山は羽黒から月山高原ラインで月山8合目駐車場まで行く道路があります。道幅はあまり広めではありません。さらに大型観光バスも走りますので走行の際は注意が必要です。また8合目駐車場は無料で、150台の車が停められます。
通行止め情報については、山形県鶴岡市公式サイトがあるのでそちらで確認できます。
また月山8合目駐車場にはライブカメラがあります。天候、混雑具合が一目でわかりますので、8合目駐車場で車を置いて月山神社に参拝の際は確認が必要です。
月山神社の参拝チャンスを逃さないで!
月山神社の参拝期間は、開山祭の7月1日から閉山祭の9月15日までの短い期間です。また参拝の際には500円の参拝料が必要です。
亡くなった人へ伝え忘れたことや近況報告など、故人を思い出したとき、心残りがある場合は、月山神社へ参拝することで、前へ進む力をいただけること間違いなしです。