
日本三大奇祭とは?三大奇祭の見どころや世界の奇祭を徹底紹介!
2020.09.26
Trima編集部
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皆さんは世界三大奇祭というものをご存知でしょうか。奇祭は通常のお祭りとは異なり、ちょっぴり風変わりなので参加するには勇気がいります。ですが、世界や地域の特色があるので知識として知っているだけでも面白いものです。ぜひこの記事でお祭りの知識を増やしてください。
日本三大奇祭とは?奇祭の特徴や見どころを徹底解説
皆さんはお祭りというとなにをイメージするでしょうか。屋台や花火、浴衣など印象に残るものはたくさんあります。お祭りの思い出を持っているという方も少なくないでしょう。
ところで「日本三大奇祭」というものはご存知でしょうか。日本のお祭りの中でもちょっぴり変わっているお祭りを「奇祭」としてまとめているのです。その土地の風習や時代の名残などを感じることもできるので、奇妙なだけではなく独特の雰囲気を味わうことができます。
日本三大奇祭【なまはげ柴灯祭】
日本三大奇祭1つ目は「なまはげ柴灯祭」です。「柴灯祭」は「せどまつり」と読みます。「なまはげ柴灯祭」は秋田県の真山神社の境内で行われています。
秋田といえば「なまはげ」を連想する方が多いのではないでしょうか。この「なまはげ柴灯祭」ではなまはげの風習が影響しているとも考えられているようです。
特徴や見どころ
「なまはげ柴灯祭」の特徴はなまはげと柴灯祭です。「柴灯祭」は真山神社で執り行われる神事で、お正月の伝統行事でした。そこになまはげがくわわり、「なまはげ柴灯祭」になったのです。
なまはげが山を下りて舞い踊り、太鼓をたたく様は特有のカッコよさを肌で感じることができるでしょう。観光客が訪れる奇祭でもあるので、比較的参加しやすいお祭りといえます。神事も再現されるので秋田県に行く方は日程をチェックしてみてください。
開催情報
「なまはげ柴灯祭」は正月の神事である「柴灯祭」を取り入れたお祭りで、際限もされるので見所はたくさんあります。そんな「なまはげ柴灯祭」が開催されるのは2月中旬頃です。
2月という時期で秋田県浜田寒いので、雪が残っていることもあります。雪化粧した山の中をなまはげが歩く姿はとてもインパクトがあります。灯はライトではなく松明を使用しているので、自然の明るさを体感することができます。場所は真山神社の境内なので住所も確認しやすいでしょう。
日本三大奇祭【御柱祭】
日本三大奇祭2つ目は「御柱祭」です。「御柱祭」は長野県のお祭りですが、毎年開催されているわけではありません。毎年開催されるお祭りよりも行ける確率が低くなるので、予定が合うのならぜひ足を運んでみたいものです。
「御柱祭」は男性が参加して行われるもので、インパクトの強さで思い出に残るでしょう。こちらの「御柱祭」も観光客が増えているようなので、奇祭といっても参加しやすいもののようです。
特徴や見どころ
「御柱祭」の見どころは何といってもその勢いと勇ましさでしょう。「御柱祭」では大きな丸太を坂から滑り落としたり、川に引き入れたりとダイナミックな様子を見ることができます。
このときに使用されている丸太は樹齢200年にもなるもみの木です。「御柱祭」は7年ごとに行われる神事であり、寅年と申年に開催されています。この奇祭は9世紀にも昔から行われていたようで、歴史あるお祭りなのです。
現在では長野県の指定無形民俗文化財に登録されています。また、諏訪大社は古事記にも記載があり、日本最古の神社ともいわれています。
開催情報
「御柱祭」が行われるのは長野県の諏訪大社です。諏訪大社は諏訪湖の周りにある4つの神社のことを指します。諏訪湖から見て南に上社本宮があり、上社前宮の二宮があります。そして北側に下社秋宮と下社春宮の二宮があります。
「御柱祭」が行われるのは4月上旬から5月下旬にかけての間です。無形民俗文化財に登録されているほどの奇祭は一度は目にしてみたいものです。「御頭祭」も四月ごろに開催されており、鹿野頭部の剥製を献じる様子は他のお祭りではなかなか目にできません。インパクトのある絵になるのですが、気になる方はチェックしてみてください。
日本三大奇祭【吉田の火祭】
日本三大奇祭3つ目は「吉田の火祭」です。「吉田の火祭」はこれまでにご紹介した2つとは違い8月ごろに開催されています。このお祭りは北口本宮冨士浅間神社と境内にある社のものです。
諏訪神社の「鎮火災」とも呼ばれており、富士山の噴火を鎮めるためのお祭りだそうです。お祭りの始まりの起源や理由は明確になっていないようなのですが、16世紀も前にはそのようなお祭りがあったそうです。
特徴や見どころ
「吉田の火祭」の特徴や見どころというとやはり松明でしょう。「吉田の火祭」には町中にも明るい松明がともされます。電気が当たり前になった現代で松明によって明るくなる様子はなかなか見られるものではありません。
大松明が奉納された後に一気に点火されます、一気に転嫁される様子は壮大なもので、独特の雰囲気と迫力を感じることができるでしょう。夏なので暑いと感じることもありますがなかなか見られないものですし、夜中までにぎわいを見せるので遅い時間帯でも楽しめる奇祭です。
開催情報
「吉田の火祭」は8月に行われる夏のお祭りであり、道路規制もされるほど大規模なお祭りです。町中に松明がともされるので、一か所で見ているだけではなく歩きながら様々な様子を眺めるのも1つの楽しみです。
道路規制があるので車で行こうと考えている方はしっかりルートを確認しておきましょう。また、夜遅くまでお祭りを行っているということもあり、宿泊する場合は事前に予約をしておくことをおすすめします。
見どころ満載の日本の奇祭
ここまででご紹介した日本三大奇祭はちょっぴり変わった個性的なお祭りでした。しかし、このほかにもその地域特有のお祭りや、伝統的な行事はたくさんあります。
ここからは世界三大奇祭のほかにもある面白いお祭りをご紹介します。
パーントゥ・プナハ
「パーントゥ・プナハ」は沖縄県の宮古島で行われているお祭りです。この伝統行事は厄払いの意味を持ち、写真のような「パーントゥ」が集落を練り歩きます。
「パーントゥ」とは日本語ではお化けや鬼神を意味するのですが、この「パーントゥ」に扮するのは集落から選ばれた3人の青年です。親・中・子の3人で集落を練り歩くのですが、蓑草を着て井戸の底にたまった泥を体に塗りつけています。
「パーントゥ・プナハ」によって行われる厄払いは、ユネスコの重要無形民俗文化財に指定されています。
六郷の竹打ち
「六郷の竹打ち」は秋田の美郷町で行われるお祭りです。小正月にあたる時期に開催されるので、毎年2月15日に行われます。このお祭りは国の重要無形文化財にもなっており、長い歴史のあるお祭りであることが分かります。
具体的にどのようなお祭りなのかというと、男性たちが竹で殴り合うという個性的な行事です。町の南側と北側でチームになり、南側が勝てば米の値が高くなり、北側が勝てば豊作になるといわれています。
わらじまつり
「わらじまつり」は福岡県の羽黒神社のお祭りです。「わらじまつり」では長さ12メートルものわらじを担いで街中を練り歩きます。男性たちが抱えて歩くのですが、このわらじは2トンもの重さがあるそうです。
羽黒神社には仁王様が安置されており、その仁王様のためのわらじを奉納したのが始まりだといわれています。片足が「わらじまつり」で奉納され、残りの片足は「暁まいり」で奉納されています。
道祖神祭り
「道祖神祭り」は長野県の野沢温泉の地域で行われています。道祖神は子どもの成長や交通安全の神様として信仰されています。皆さんも道路の脇にある道祖神を目にしたことがあるのではないでしょうか。
「道祖神祭り」では厄払いなどの願いを込め、社殿に火をつけようとするチームとそれを防ごうとするチームの攻防戦が見られます。防ぐ側のチームには厄年の男性が集まっているそうです。
郡上おどり
「郡上おどり」は岐阜県で行われるお祭りです。このお祭りのすごいところは開催日にあります。「郡上おどり」は7月から9月にかけて32屋にもわたるお祭りなのです。
この長期のお祭りでは徹夜で踊りあかす人もいるのだとか。日本一長い盆踊りともいわれています。開催期間が長いので予定を合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。
日本のお祭りとは少し違う?!世界の奇祭
ここまででは日本のお祭りを中心にご紹介してきましたが、世界にも奇祭といえるような一風変わったお祭りがたくさんあります。もしかすると文化の違いによって物珍しく見えるだけで、現地の人にとっては普通のお祭りなのかもしれません。
しかし、世界のお祭りを知ることはその地域の文化を知ることにもつながります。奇祭に興味がある方は日本国内だけではなく国外のお祭りにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
タイプーサム
「タイプーサム」お祭りといっても楽しいものではなく、ヒンズー教の京都が苦行をする時期のことを指します。これは魔王を倒した神々への感謝の気持ちを表しているのだそうです。
苦行では数週間から数か月にわたる断食を行い、髪をそって身を清めます。修行者が歩く道にはお清めのために数百個のココナッツを道に叩き割っておきます。
祭り当日には写真のようなカヴァディと呼ばれる飾りを担ぎます。この時に顔や体、下などにギンの串を通す際に麻酔は使用しないそうです。
ホーリー祭
「ホーリー祭」とはヒンドゥー教のお祭りで、春の訪れを喜び、お祝いする行事です。「ホーリー祭」は豊作祈願や悪魔払いの伝説などの要素が混ざり合い、今のお祭りになったのだそうです。
お祭りで使用される色粉はピンク、黄色、緑の3色です。ピンクは血、黄色は尿、緑は田畑を表しています。お祭りの当日には色粉や水鉄砲などをかけ合いますが、前日から色粉をかけ合う人たちもいるようです。
ラ・トマティーナ
「ラ・トマティーナ」はスペインのお祭りで、「トマト祭り」とも呼ばれています。スペインの現地の人だけではなく観光客が世界州から集まり、参加者は町の人口の倍以上にもなるそうです。
「ラ・トマティーナ」では熟したトマトを乗せたトラックが数か所に設置され、そこからトマトをつかみ取ってぶつけ合います。トラックは広場を中心に走り、だれかれ構わずにトマトをぶつけ合うので一帯はトマトだらけになってしまいます。
チーズ転がし祭
「チーズ転がし祭」は丘の上からダブルグロスターチーズを1つ転がします。そして参加者も丘を転がり落ちるのですが、1番最初にゴールに到着した人にはそのチーズがプレゼントされるそうです。
200年以上もの歴史を持つお祭りなのですが、参加者は112キロにも達する速度で丘を転がり落ちていきます。そのため、毎年けが人が出てしまうそうです。
ロケット花火祭り
「ロケット花火祭」はギリシャのヒオス島で行われるお祭りです。これは復活祭の行事で谷を挟んて建てられている2つの教会からロケット花火を打ち合うというものです。
花火は教会の鐘めがけて打ち上げるようで、より鐘の音を鳴らした方のチームが勝利なのだそうです。
参加するには少し勇気がいる?!
日本国内だけではなく世界にもさまざまな奇祭があることがお分かりいただけたでしょうか。この記事では紹介しきれないほど珍しいお祭りがたくさんあります。国内でも国外でも旅行などで訪れる際には日程をチェックして機会があれば足を運んでみてはいかがでしょうか。
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