
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは世界的に有名な幽霊屋敷!全貌とは!
2020.09.27
Trima心霊編集部
実在する幽霊屋敷のウィンチェスター・ミステリー・ハウスはどこにあるの?どんな場所?どんな心霊現象が起きるの?などと気になっている方のために、ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの謎を徹底解説していきます!奇怪なお屋敷の虜になってしまう方続出です!
目次
- 本当に実在する幽霊屋敷「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」
- ウィンチェスター・ミステリー・ハウスとは?
- 幽霊屋敷として世界的に有名
- 幽霊屋敷になった理由とは?住人ウィンチェスター一家について
- 銃で財産を増やした実業家
- 立て続けに起きる不幸
- 霊媒師のお告げ
- 財産を使い増築し続けた屋敷
- 38年間24時間365日増築を続けた
- 工事費は総額550万ドル
- ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの現在
- サンノゼのランドマークとして健在
- 国指定の歴史建造物に
- ツアーが組まれるほどの人気観光地
- ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの全貌
- 基本計画がない設計
- 迷路のように造られた屋敷
- カラクリハウスのような設計
- 大量のドア、窓、部屋、暖炉、浴室
- 数字の「13」
- 蜘蛛の巣のモチーフ
- ティファニー製の窓
- 題材に作成された映画「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」
- あらすじ
- キャスト
- 最恐はどこ?恐怖の幽霊屋敷を紹介
- ボーリー牧師館
- メキシコの嘆きの家
- ジョシュアウォードハウス
- サリーハウス
- モンテクリストの幽霊屋敷
- ウィンチェスター・ミステリー・ハウスに行く際は自己責任で
本当に実在する幽霊屋敷「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」
日本各地にも、様々な心霊スポットや廃墟マニアが多く訪れる古びた廃墟も非常に多いです。そしてもちろん、海外にもそのような場所があります。
今回は幽霊屋敷と言われている「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」について徹底的に解説していきます。海外の幽霊屋敷は、日本の廃墟とは全く違ったミステリアスな雰囲気があります。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスとは?
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスとは、アメリカのカリフォルニア州サンノゼにあるお屋敷です。サンノゼの525、サウスウィンチェスター通りにあります。
摩訶不思議なお屋敷は謎に包まれている部分もあり、オカルトファンであれば一度は耳にしたことがあるほどの有名な屋敷です。
未亡人「サラ・ウィンチェスター」と言う方の個人的な邸宅だったお屋敷が、どうして幽霊屋敷と言われるようになってしまったのか…追求していきましょう。
幽霊屋敷として世界的に有名
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、幽霊屋敷と言われており、世界的にもかなり有名です。「呪われている家」「リアルお化け屋敷」とも言われています。
全世界から多くの方が足を運ぶほどのお屋敷で、なんと観光客が多い時には中へ入るのに1時間ほどかかってしまうこともあるのです。
実際に、様々な心霊現象があると言われているので、まさに心霊マニアの方からすると、アメリカでも足を運びたくなるほどのお屋敷なのです。
幽霊屋敷になった理由とは?住人ウィンチェスター一家について
それでは、具体的にウィンチェスター・ミステリー・ハウスには、どんな人が住んでいたのか…住人だったウィンチェスター一家について触れていきましょう。
銃で財産を増やした実業家
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスには、サラ・ウィンチェスターと言う女性が住んでいました。この、サラ・ウィンチェスターは実業家であるウィリアム・ワート・ウィンチェスターの妻です。
ウィリアム・ワート・ウィンチェスターは、アメリカの銃器メーカー「ウィンチェスター・リピーティングアームズ」の2代目です。
銃器のビジネスで成功をおさめたことで財を成したと言われています。特にライフル銃が評価され、南北戦争から第一次世界大戦までの間、アメリカ合衆国の軍隊の銃に正式に採用されていたほどだったのです。
夫のウィリアム・ワート・ウィンチェスターが亡くなってから、未亡人となった妻が1人で住んでいたのがウィンチェスター・ミステリー・ハウスなのです。
立て続けに起きる不幸
財を成した一家ではありましたが、1866年に出産した子供がなんと生後わずか1ヶ月で亡くなってしまいました。そして1881年には肺結核で夫であったウィリアム・ワート・ウィンチェスターも他界しました。
生後すぐに子供を失ってしまったこと、そして最愛の夫を亡くしたことは非常に悲しかったでしょう。ちょうど、1860年ごろはアメリカで「降霊会」がブームとなっていました。
スピリチュアルな世界があると言うことを信じる方が増えてきて、いたるところで「降霊会」が行われていたのです。
霊媒師のお告げ
立て続けに不幸に見舞われたサラが、「降霊会」にすがりつきたくなるのも理解できます。そしてこの時霊媒師に「あなたは西海岸で、美しい屋敷を建てなければならない。昼夜問わず建て続けないとあなたは死ぬでしょう」と言われたのです。
その理由は「あなたたち一族が売ったライフル銃で多くの人が死んだ。その償いに霊が求めていることなのです。」とのことだったようです。
確かに、サラには多くの人が銃で殺されたことを後ろめたく思っているところがあったようで、すぐにその霊媒師の言うことを聞いて行動するようになったようです。
財産を使い増築し続けた屋敷
サラは早速、サンノゼにある161acほどの農地を買い取りました。すぐに霊媒師の言うことを聞き、そこに家を建てたのです。
161ac(エーカー)とは、なんと東京ドーム約14個分もの広さがあります。
38年間24時間365日増築を続けた
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、最初は8部屋しかありませんでした。ですが、サラは霊媒師の言う通りに、昼夜問わず増築し続けました。
サラが亡くなる1921年まで、38年間24時間増築したのです。建物の間取りに関しては、霊から直接サラが指示を受けていたと言われています。最初は、霊媒師を通じて霊と会話していたが、直接会話できるほどになったようです。
増築をし続けた結果、部屋数はなんと160部屋、暖炉は47、階段も40箇所に、そしてバスルームは13箇所あったようです。
工事費は総額550万ドル
増築を続けたため、工事費の総額はなんと550万ドルにもなりました。日本円に換算するとなんと6億円以上です。サラは夫が亡くなった時に2千万ドル以上もの財産を相続しました。
そして、銃製造会社であるウィンチェスター・リピーティングアームズの所有権も50%は持っていたため、1日千ドルほどの収入があったと言われています。
つまり、莫大な資産があったため、550万ドルに及ぶ工事費も容易に払うことができていたのです。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの現在
では、現在のウィンチェスター・ミステリー・ハウスはどうなっているのかについて触れていきます。
幽霊屋敷と言われているウィンチェスター・ミステリー・ハウスですから、きっととても恐ろしい雰囲気があるだろう…と思われがちですが、実際はそうでもありません。
サンノゼのランドマークとして健在
現在では、サンノゼの歴史的なランドマークとして健在です。サンフランシスコから車で数時間でアクセスできるので、人気の観光地になっています。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、建物だけではなく庭も非常に綺麗に手入れされています。そしてなんと、その庭は当時、日本人である「トミー・ニシハラ」が手入れをしていたと言われています。
当時は7階建てだった建物ですが、1906年のサンフランシスコ地震の影響で、現在は4階建てになっています。その後いくつかの地震に見舞われていますがそれでも倒壊していないこともミステリーのひとつなのかもしれません。
国指定の歴史建造物に
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、人気の観光地になっており、毎日多くの人が訪れています。通路などは非常に狭い箇所もあるので、なるべく早めの時間帯に観光へ行くことをおすすめします。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスを見学できる時間は、9時〜19時までです。19時までオープンしている観光地はあまりないので、あえて営業時間が終了する間際に行ってみるのもいいでしょう。
もちろん、時間には余裕を持って行くようにしましょう。18時ごろがベストかもしれません。中にはなんとお土産屋さんなどもあります。入場料は36ドルです。
ツアーが組まれるほどの人気観光地
現在では、なんとツアーが組まれるほどの人気観光地です。ツアーには様々な種類があります。「13日の金曜日ツアー」や「ハロウィンツアー」などもあります。
そしてなんと、使用料を支払えば挙式を行うこともできると言うので驚きです。ミステリー好きなカップルにおすすめの場所だと言えます。
ツアーでは、20名に1人のガイドさんがついてくれます。約110もの部屋を巡るため、ツアーに参加する方がじっくりとウィンチェスター・ミステリー・ハウスを楽しむことができるでしょう。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの全貌
それでは、具体的にウィンチェスター・ミステリー・ハウスの全貌を具体的に紹介していきます。とても不思議な屋敷であることには間違いありません。
基本計画がない設計
ミステリアスな建物は、基本計画がない設計になっています。まさに怪奇建築なのです。建物は主に、セコイア材の骨組みで設計されています。
建物の基礎が、やや浮動的であったことによって、様々な地震が起きても倒壊しなかったのでは?と言われています。
驚くほどの広さのお屋敷なので、内装などの塗装が1部屋終わるころには、次は最初の方に塗装していた部屋の塗装をし直さなければいけなくなるようなペースだったようです。
迷路のように造られた屋敷
屋敷はまるで迷路のようになっており、地図がなければ屋敷内で迷ってしまうほどです。豪邸の面積はなんと約72000坪にもなりますから、確かにうろうろしているだけで迷ってしまうでしょう。
お屋敷ですがまるで遊園地のアトラクションのような間取りになっています。エレベーターは3つも設置されていたようで、その中のひとつは、アメリカで唯一と言われていた水平の水圧式エレベーターだったようです。
迷路のような間取りは、サラが霊から逃れようとしていたからなのか、霊から指示を得て作っていたと言われている間取りは、まさに何者かに取り付かれていたのでは?との説もあります。
カラクリハウスのような設計
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、まるでカラクリハウスのような設計になっています。ドアを開ければ壁になっていたり、階段の先には天井があったりと、まさに謎の間取りです。
隠し扉や、隠し部屋なども多数存在しているようで、まるで何者からか逃げているような間取りになっています。入っても出ることができない部屋があったり、クローゼットに抜け道があったりするのです。
「Door to nowhere」と言うドアは、開けると外に繋がっていると言うまさに奇妙としか言えない建物です。キッチンで働いている人たちの話を盗み聞きするための部屋などもあります。
大量のドア、窓、部屋、暖炉、浴室
間取りも非常にミステリアスな間取りですが、大量のドアや窓、暖炉や浴室があります。部屋数は160室で、使われることのなかった舞踏室は2部屋、寝室は40、浴室は13、金庫室は6室もあり、地下室も2部屋あります。
ドアの数はおよそ2,000枚、窓の数は10,000枚以上、煙突は17もあります。床に設置された窓があったり、扉の横にすぐ小さな扉があったり、ドアノブがないドアなども存在しています。
長年増築をしてきたお屋敷ですから、建材が並べられた部屋や、トイレが沢山置かれている部屋などもあるようです。
数字の「13」
サラは、霊からのお告げがあったからなのかどうかわかりませんが、数字の「13」が幸福をもたらせてくれると信じていました。そのため、13に関係する箇所がいくつも存在しています。
窓が13もある部屋や、クローゼットのフックが13個、もしくはその倍数なのです。階段の段数が13段であったり、シャンデリアのライトが13個、浴室も13個でした。
窓には13色の石が配置されていたり、排水溝まで13箇所だったようです。13と言う数字にすがるような気持ちだったのでしょう。
蜘蛛の巣のモチーフ
「13」と言う数字の他にも、サラは蜘蛛の巣のモチーフが幸せをもたらしてくれると信じていたようです。そのため、窓や壁紙が蜘蛛の巣柄になっている箇所が沢山あるのです。
窓から入り込む日差しで、蜘蛛の巣模様が床や壁などに浮かび上がるようになっているようです。いたるところに蜘蛛の巣模様があるので、ウィンチェスター・ミステリー・ハウスへ訪れた際には是非蜘蛛の巣模様を探してみてください。
ティファニー製の窓
屋敷の中の家具や装飾などはどれも非常に高級なものばかりです。特に美しいのが、蜘蛛の巣模様が施されているティファニー製の窓です。
とても美しく、観光へ来られた方もこのティファニー製の窓に一番感動した!と言う方も非常に多いです。そして、このティファニー製の窓には13色の色が使われているようです。ここでもまた「13」と言う数字が出てきます。
ティファニーに特注の窓をオーダーするほどの財力であったことも非常によくわかります。
題材に作成された映画「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」
実は、この奇妙なウィンチェスターハウスを題材にして、映画も製作されています。
実話を元にしている映画なので、ウィンチェスターハウスで何が起こったのか、そしてどんなことがあって幽霊屋敷と言われるようになったかを知りたい方にもぴったりです。
あらすじ
この映画のあらすじは、実話を元にしているだけあって、今までに説明してきた通りのあらすじになっています。ウィリアム・ウィンチェスターが亡くなってから、サラ・ウィンチェスターはあまりの悲しみに自分が霊に取り憑かれていると考えはじめました。
それから霊媒師にアドバイスを受け、長年増築を続けます。ですが、1906年に精神科医のエリック・プライスがサラを診察しに行くことが増えました。そこで、エリックも様々な怪奇現象に遭遇します。
それによって、サラが正気であることがわかったのです。
キャスト
主人公のサラ・ウィンチェスター役は、ヘレン・ミレンが演じています。イギリスの女優でアカデミー主演女優賞を受賞しているほどの実力派女優です。
精神科医のエリック・プライス役は、オーストラリアの俳優ジェイソン・クラークが演じています。監督はマイケル・スピエリッグとピーター・スピエリッグのスピエリッグ兄弟です。
初公開は2018年2月2日ですので、比較的新しい映画です。是非、ウィンチェスターハウスに興味がある方はこの映画を見てみてください。
最恐はどこ?恐怖の幽霊屋敷を紹介
ウィンチェスターハウス以外にも、世界には様々な幽霊屋敷が存在しています。最恐の幽霊屋敷はどこなのかを紹介していきます!
ボーリー牧師館
イギリスの、エセックス州の村ボーリーに「ボーリー牧師館」は幽霊屋敷として非常に有名です。牧師であったヘンリー・ブルの住居でした。
残念なことに1939年に焼失してしまい、1944年に撤去されてしまいましたが、いまだに足を運ぶ観光客が多いようです。修道女の霊が目撃されたり、誰もいないのにベルの音や人の声が聞こえていたようです。
1930年から1935年の間に住んでいたライオネル・フォイスター夫妻は、なんと2000件以上もの心霊現象を体験したと言われています。
メキシコの嘆きの家
通称「嘆きの家」はな、メキシコのグアナフアトにある古いお屋敷やで。この家ではな、1890年から1900年にかけて連続殺人が起こっとってな、犯人は亡くなった妻に会えるっちゅう謎の動機で人を殺め続けたんや! pic.twitter.com/eoZIQQLpej
— sally dragon (@sally_dragon) November 16, 2018
メキシコのグアナフアトにある通称「嘆きの家」と言われるお屋敷は、1890年から1900年にかけて連続殺人が起こっていました。
犯人は、なぜか「亡くなった妻に会えるから」と言う動機のもと、多くの人を殺したのです。誰もいないはずのこの屋敷から、叫び声や嘆きの声が聞こえることから「嘆きの家」と呼ばれるようになったのです。
ジョシュアウォードハウス
アメリカのマサチューセッツ州にあるジョシュアウォードハウスは「魔女狩りの家」と言われていました。シェリフ・ジョージ・コーウィンと言う男性が魔女狩りを行っていた場所なのです。
多くの女性がこの場所で火あぶりにされたり、首吊りの刑にしていたと言われています。なんと160人以上もの魔女が殺されたと言われています。
そのせいか、近隣住民から女性の霊が多く目撃されており、怖れられているのです。ですが、現在はとてもおしゃれなブティックホテルに改装されており、「呪われたホテル」として人気が出ているようです。
サリーハウス
アメリカのカンザス州にあるサリーハウスは、一見は普通に可愛らしい白い一戸建てです。ですが、浮遊霊や動物の鳴き声が聞こえるなどの心霊現象が多いのです。
サリーハウスに住んだことのある住人は、謎の切り傷ができたりと、被害があったようです。それも霊の仕業なのでしょう。現在は宿泊施設になっており、ミステリー好きの方が宿泊に来られるようです。
モンテクリストの幽霊屋敷
オーストラリアの非常に有名な心霊スポットであるモンテクリストの幽霊屋敷は、1800年代後半に建てられたお屋敷です。ゴーストツアーと言うツアーに組み込まれることも多いです。
なんと、宿泊をすることもできます。建物は非常に美しく、優雅な館内になっています。幽霊の目撃情報が多いと言われている部屋もあり、その部屋は非常に人気です。
多くの心霊写真を撮ることもできるため、まさに心霊マニアの方からするとたまらないお屋敷なのです。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスに行く際は自己責任で
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、かなり謎に包まれた建物で、ミステリアスな雰囲気があります。現在は完全な観光地になっており、心霊現象などはほとんどないようです。
ですが、雰囲気は抜群ですし、何よりその奇怪な建物は一見の価値があります。ミステリー好きな方はもちろん、心霊好きな方にはもちろんですが、建築好きな方も必見の場所です。
だからと言って、気軽な気持ちで足を運ぶのは危険です。きちんとマナーを守って行くことが大切です。