
人形島はメキシコにある恐ろしい島?世界7大禁断の地にも選ばれた場所とは
2020.09.27
Trima心霊編集部
メキシコには人々から恐れられている「人形島」と呼ばれる島があります。そこに行くにはボートで行くしか方法はありませんが、徐々に訪れる人が増えている島でもあります。今回は人形島がどのような場所であるかを紹介するとともに、実際の人形島の画像を紹介します。
最も恐れられている島「人形島」
世界で最も恐れられているであろう島が、メキシコにある「人形島」と呼ばれる場所です。人形が島の中にたくさん置かれていることから人形島と呼ばれるようになりましたが、その姿がとても不気味だと言われています。
今回はこの人形島について詳しく紹介します。不気味な場所に行くことが好きな人や、人と変わったメキシコ旅行をしてみたい人は必見です!
禁断の村!人形島とは?
人形島は禁断の村、禁断の島と呼ばれることが多いです。「人形島」と聞くと可愛い人形がたくさん飾られているメルヘンな島を想像する人もいるかもしれませんが、実際には行かない方がいいと言われているほど怖いスポットでもあります。
この島が世界中に知られるようになった背景には「世界7大禁断の地」が関係しています。ここでは、この世界7大禁断の地について詳しく紹介します。
世界7大禁断の地
人形島は「世界7大禁断の地」に選ばれています。これは2012年にアメリカのニュース放送局であるCNNが「7 of the freakiest places on the planet」を発表したことに由来しています。
世界7大禁断の地のほとんどが実際には立ち入ることができ、CNNに選ばれたことで有名となった場所もあります。今まで世界には知られていなかった場所でも、急に外国人観光客が増えたところもあるようです。
人形島も近年までは地元の人しか知らない秘密の場所でした。
悲しき過去…人形島ができた理由
なんとも奇妙な人形島は、実は悲しい過去からできたものだったのです。その歴史を知ると、怖いながらも人形島が少し感動するものに見えてくるかもしれません。
ここでは、人形島ができた経緯やきっかけとなった出来事を紹介します。
溺死した少女の霊を弔う為
人形島には住民であっても近づかない湖がありました。昔、その湖に繋がっている川のほとりで遊んでいる少女がいました。数人で小舟に乗って遊んでいたところ、そのうちの1人が舟から落ちて溺れてしまったのです。
助けようにも、他の女の子たちには力がありませんでした。そこに、偶然人形島の所有者であったジュリアン・サンタナ・バレラという男性が通りかかりました。
一生懸命助けようとしましたが、少女を助けることはできず、溺死させてしまいました。
人形を供え続けた男性
この男性は、自分が少女を助けられなかった、溺死させてしまったことを申し訳なく思っていました。その思いが強すぎた結果、足音や声が聞こえるようになってしまい、亡霊に憑りつかれたようになったのです。
男性はこの状況をなんとかしようと、川に流れてくる人形を拾い上げ、祭壇のように島に祀るようになりました。いつしか人形は流れてこなくなりましたが、男性は外部から取り寄せては島に人形を増やし続けました。
そうすることで少女の霊を供養しようと考えたのでした。
注目を集め観光地として有名地に
この噂が広まり、周辺の住民も誰かが亡くなるとこの島に来て人形を置くようになりました。いつしか「人形島」と呼ばれるほど大量の人形が吊り下げられたのです。
しかし、誰も人形の世話をしないため、髪の毛が抜け落ちたり、目玉が飛び出したりとホラーに出てきそうな見た目に変わっていってしまいました。
また、2001年にサンタナは心臓発作によって亡くなってしまいました。発見したのはサンタナの甥です。奇妙なことに、彼が倒れたのはちょうど少女が溺死した場所だったのです。
この出来事から人形島は「呪われた島」と呼ばれるようになりました。しかし、人形が大量に吊るされている様子が見たいというオカルト好きを中心に話が世界へと広がり、一躍観光地として有名になりました。
閲覧注意!人形島の画像
ここで人形島を実際に訪れた人が撮影した写真を紹介します。かなりリアルな写真になっているので、怖い画像を見たくない人は見ない方がいいかもしれません。
画像は3枚あり、どれもインスタグラムに投稿されているものです。
呪われそう…
ランダムに置かれているようにしか見えない人形たちですが、不思議と全員と目が合ってしまうような怖さがあります。人形なので人間の顔に近いのですが、どこか人間離れしており、ホラーに出てきてもおかしくない雰囲気です。
人形島を訪れるのは、ほとんどが午前中~夕方までの太陽があるうちですが、夜になると想像するだけでも震え上がるほど怖さを増すことは間違いありません。
未だこの人形島で泊まったという情報はありませんが、有名になってくると挑戦する人も出てくるかもしれません。昼間に見ても呪われそうな怖さがあります。
顔がない人形もいる
人形島に置かれている人形は様々です。髪の毛が長い人形もいれば、髪の毛がないツルツル頭の人形もいます。しかし、どの人形も無表情なのがとても怖いです。
じっと真っ直ぐな目で見られると、人形島ができた経緯を知っていても思わず逃げたくなるほどの怖さを感じますよね。最近では人形島に行く日本人観光客も増えているようです。
インスタ映えするようなスポットではありませんが、世界でも珍しい光景が見られると、じわじわとSNSに投稿する人が増えています。
一人旅で人形島に行った女性
この写真を投稿した方は、一人旅で世界を周っている人です。島へ行くには船で2,000ペソ(およそ12,000円)と言われ、ぼったくりと感じたようですが、好奇心には勝てず、行く事を決めました。
結果的には、それだけ払う価値はあると感じたようです。偽物の島と本物の島があり、この方は本物の島を選びましたが、もう少し気軽に行ける偽物の島の方へ行く人も少なくないようです。
船長にもよりますが、この方の場合は船長が船をこぎながら人形島について教えてくれたのでより楽しめたとのことでした。
人形島へのアクセス方法
それでは、最後に人形島までどのように行くのかを紹介します。ソチミルコは有名なので行き方を知っている人も多いかもしれません。最近では人形島に行くツアーも出ているようで、アクセスが以前に比べて良くなりました。
しっかりアクセス方法を覚えておき、メキシコで迷わないようにしましょう。人形島を訪れるのであれば太陽が昇っている時間帯をおすすめします。
ソチミルコまでのアクセス方法
人形島に向かうなら、まずは世界文化遺産の街として知られる「ソチミルコ」を目指しましょう。ソチミルコまでは電車やバスを乗り継いで行けるため、人に聞かなくてもたどり着く場合がほとんどです。
まず、メキシコ市内を走っている地下鉄の2番線Cuatro Caminos行きに乗ります。そして終点の「Tasqueña(タスケーニャ駅)」で下車します。
そこから路面電車に乗り換え、終点の「Xochimilco(ソチミルコ駅)」で下りるとソチミルコです。または地下鉄からバスに乗り換え、人形島へ行く遊覧船乗り場近くまで行くこともできます。
人形島までのアクセス方法
人形島へは公共交通機関がないため、遊覧船で向かうことになります。駅から10分程歩くと、「Embarcadero Fernando Celada」という遊覧船乗り場に着きます。
料金表には1人あたりの値段ではなく、遊覧時間別の1艘単位の値段が表示されています。そのため、大人数で行けば安く済み、少人数の場合は高くなります。
2時間、3時間、4時間コースがありますが、本物の人形島に行きたい人は4時間コースを選ばなければいけません。人形島は意外と遠く、遊覧船で片道1時間半ほどかかるためです。
また、お金のやり取りで船頭ともめる人が多いので、船に乗る前にいくらかかるのか、ちゃんと本物の方に行ってくれるのかの確認をしましょう。人形島へは入島料がかかり、30ペソ~40ペソ別途かかります。
恐怖!世界7大禁断の地を紹介
ここまで人形島を紹介してきましたが、世界7大禁断の地の後6カ所はどこだろうと疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは残りの6カ所について、場所の概要や選ばれた背景を紹介します。なんと7か所の内2ヵ所は日本から選ばれています。
セドレツ納骨堂
チェコにある「セドレツ納骨堂」は、プラハから70kmほどのところにある世界遺産都市「クトナー・ホラ」にあり、日帰りで行けると人気観光地となっています。
セドレツ修道院の修道院長がエルサレムから帰還する際、キリストがはりつけられた場所として知られるゴルゴダの丘を持って帰り、修道院の土に撒きました。このことから修道院が神聖な場所とされ、埋葬希望者が殺到する場所になりました。
15世紀に入ると教会が建てられることになり、埋葬された骨は教会の地下室に納骨されました。その後シュヴァルツェンベルク家が教会を買い取ると、地下の納骨を使って教会の内装をするように依頼しました。
その結果、およそ1万人の骨を使って内装が作られたのです。「骨の教会」として有名になり、その奇妙な教会を見るために世界中から人が集まってきます。
アコデセワのブードゥー崇拝市場
西アフリカ、トーゴ共和国のアコデセワという都市では、フェティッシュ市場というブードゥー教の呪物が何でも揃うと有名なマーケットがあります。
ブードゥー教とは、アメリカ大陸から奴隷としてアフリカに連れてこられた人が作った宗教であり、生命を支配する神秘的な力を崇拝しています。現在でもタヒチなどで信仰されており、世界には5,000万人を超える信者がいます。
ブードゥー教では動物の生贄が行われており、儀式で使用するためにマーケット内にはあらゆる動物の干物が置かれ、強烈な臭いを発しています。
動物が殺された時の表情がそのまま残っているため、辺り一面異様な雰囲気が漂っています。ブードゥー教信者で呪物が必要な場合を除いて、軽い気持ちで足を踏み入れてはならないマーケットです。
チェルノブイリ遊園地
1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所の4号炉が大爆発を起こし、火事となりました。火事は4時間ほどでしたが、爆発によって大量の放射線が空中に放出され、北半球全体へと広がりました。
チェルノブイリ原発のほど近くにあるプリピャチには、事故から5日後にオープン予定だった遊園地がありました。アトラクションの準備も整っており、オープンを今かと待ち構えていたところにおきた事故でした。
プリピャチは放射線濃度が高すぎるということで全住民が避難を余儀なくされ、この遊園地は1回も開園することなく廃墟となってしまったのです。事故からおよそ35年が経った今、放射線濃度は落ち着いており、市の許可があれば立ち入ることができます。
この遊園地は原発事故の歴史を伝えるスポットとして、写真家を中心に観光地となっています。放射線の影響が一切ない保証はないため、自己責任となっており、禁断の地に選ばれました。
コンジアム精神病院
韓国のホラー映画の題材にもなり、韓国最恐の心霊スポットとして有名な京畿道の広州市にある「コンジアム精神病院」も世界7大禁断の地に選ばれました。
コンジアム精神病院は1992年12月に開院し、1996年7月に閉院となりました。今も建物が壊されることなく廃墟となっており、ユーチューバーが肝試しに訪れることも少なくありません。
コンジアム精神病院にはあらゆる噂があります。人里離れた場所に建てられていることから、「ここで精神病患者を使って人体実験を行っていた」、「この病院に入院した患者が数か月後には亡くなってしまう」などの噂が後を絶ちません。
夜になると一層怖さを増し、撮影の途中で逃げ出すユーチューバーもいたようです。この病院でうめき声を聞いた、幽霊を見たという人も多くいます。
青木ヶ原樹海
青木ヶ原は山梨県にあり、富士山の北西の位置にあります。山頂から見た際、風でうねる木々が海原のように見えることから樹海と呼ばれるようになりました。森自体は1,200年ほどで、比較的若い森です。
青木ヶ原樹海が世界7大禁断の地になっているのは、自殺の名所として知られているためです。樹海自体は遊歩道も整備されており、立て看板も多いため迷うことはありません。しかし、一歩間違うと森からは抜け出せない程入り組んでいます。
そのため、静かに一生を終えたいと願う人たちが樹海で命を絶つこともあります。テレビで紹介されたことで樹海=自殺の名所というイメージが定着しました。
軍艦島
長崎県にある「軍艦島」は通称であり、端島が本当の島の名前です。島全体は岸壁によって囲まれており、鉄筋コンクリートの建物が立ち並ぶ様子が軍艦「土佐」のように見えることから、軍艦島と呼ばれるようになりました。
明治時代から海底炭鉱で栄え、1960年代には東京よりも人口密度が9倍以上も高い島として知られました。しかし世の中が石炭から石油へと移行したため、需要が無くなり、1974年に閉山となってからは無人島となっていました。
建物などもそのまま残されていたため、後世に歴史を伝える島として2009年からは一般人が上陸できるようになり、軍艦島ツアーが人気を博しました。
その後、2019年に建物がアスベストを用いている可能性があるとして上陸禁止となりましたが、アスベストが使用されていないことが明らかになり、2020年2月21日から上陸が許可されました。
島だけじゃない!日本に存在する「人形村」
人形が多く置かれている奇妙なスポットは島だけではありません。日本には「人形村」とよばれる人形だらけの村が存在するようです。
その村は徳島県三好市の名頃にあります。標高800メートルに位置していることから「天空の里」と呼ばれることもあります。この集落は住民が高齢者であり、わずか37人しかいません。しかし村の中には100体以上の人形が置かれています。
これを作ったのは1人の女性で、農作物をカラスなどから守るために案山子を製作したことがきっかけのようです。今では村の至る所に人間そっくりな人形が置かれています。
故人の強い想いが残る人形島は怖い島ではない
今回はメキシコにある人形島を紹介しました。その歴史は、溺死した少女の霊を弔おうとする心優しい男性が作った島だったのです。
ただの呪われた怖い島ではなく、故人の強い想いがこのような人形だらけの島を作り出したのでした。このような島は世界でも珍しく、メキシコでしか見ることはできません。
最も古い人形は60年以上前のものが吊られているようです。メキシコに訪れる際には、興味がある人はぜひ訪れてみてください。