
法隆寺には七不思議が存在する?法隆寺の七不思議を徹底解説!
2020.09.29
Trimaパワスポ編集部
法隆寺はさまざまな謎を抱えているお寺です。その謎は昔から伝説のように伝えられていますが、今でもはっきりと分かっていないことが多いのです。今では法隆寺の七不思議と言われ、多くの観光客を魅了しています。法隆寺の七不思議について、詳しく解説していきます。
目次
- 聖徳太子が建てた法隆寺の七不思議
- 法隆寺について
- 日本最古の木造建築
- 聖徳太子と推古天皇によって建立された仏教施設
- 法隆寺の七不思議①鯛石
- 法隆寺の七不思議②五重塔の大鎌
- 大鎌の役割は?
- 法隆寺の七不思議③伏蔵の宝物
- 伏蔵の役割
- 法隆寺の七不思議④因可池のカエルには片目がない
- 法隆寺の七不思議⑤夢殿の礼盤が汗をかく
- この不思議の真相
- 法隆寺の七不思議⑥地面に雨垂れの穴が空かない
- 法隆寺の七不思議⑦伽藍には蜘蛛が巣を作らず、雀も糞をかけない
- 法隆寺には他にも七不思議が?!
- 中門の中央に柱がある
- 金堂と五重塔の下にあるもこし
- 中門と大講堂の中央のズレ
- 五重塔の礎石から人骨
- 伏蔵の埋蔵金
- 五重塔の礎石の存在
- 若草塔の心礎だけが地上に
- 法隆寺は奥が深くて見どころ満載!
聖徳太子が建てた法隆寺の七不思議
法隆寺には、さまざまな不思議が詰まっています。最近では法隆寺の七不思議としてかなり有名なスポットになり、観光客もたくさん集まっています。
聖皇太子が創建したとされている法隆寺には、七不思議がありますが、実は正確な記録は残っていません。そしてこの七不思議も江戸時代から語られるようになっており、比較的最近になって取り上げられるようになった七不思議であることが分かります。
法隆寺の歴史、そして気になる七不思議についてご説明いたします。
法隆寺について
法隆寺には世界も驚くほどの七不思議があります。この不思議を語る前には、まずは法隆寺について詳しくなっておく必要があります。
そもそも法隆寺はどのようなお寺なのでしょうか。歴史的にもとても興味深い一面を持っている法隆寺についてご説明いたします。
日本最古の木造建築
なんと法隆寺は、日本最古の木造建築だとされています。法隆寺は7世紀に建ててられとされており、昔の寺院がそのまま残っている建物なのです。
そのため、建物としてもかなり興味深い面がたくさんあり、多くの建築家がこの建物について研究を行っています。法隆寺は、いくつかの建物で構成されており、金堂と五重塔が中心となり、境内の広さはなんと18万平方メートル以上もある広さです。
日本最古の木造建築と言われる通り、建物自体はとても古いですが、かなり細かく計算されて創建されているため、とてもしっかりとした建物になっているのも大きな特徴です。
聖徳太子と推古天皇によって建立された仏教施設
そしてこの法隆寺は、聖徳太子と推古天皇によって創建されたことでも有名です。日本最古の木造建築であるこや、聖徳太子と推古天皇が創建したことなどから1993年には日本で初めてのユネスコ世界文化遺産に登録されています。
歴史的にとても価値のある建物であることは間違いなく、毎日多くの観光客が訪れています。推古天皇は、仏教を広めた天皇としても有名ですが、この法隆寺もまさにその象徴と言える存在です。
法隆寺の七不思議①鯛石
法隆寺の七不思議で最も注目されているのが鯛石でしょう。この鯛石は南大門前に設置されています。
地面に埋め込むようにしてこの鯛石は設置されていますが、これはこの鯛石の高さ以上にこの場所には水が来ないことを表しています。水が来ないということは魚もここまでしか来ないということです。
つまりはこの鯛石は水害にあわないようにするための厄除けのような存在だったのです。また、参拝時にこの鯛石を踏むことで、水難に合わないという話しも広まっています。
法隆寺の七不思議②五重塔の大鎌
そして法隆寺と言えば五重塔の大鎌もかなり有名です。この五重塔の大鎌は、よく見ないと気が付かないかもしれませんが、五重塔に大きな鎌が4つ刺さっていることが分かります。
鎌は昔はあまり良い意味を持っていませんでした。死神をイメージさせてしまうことから、こうした鎌を厄除けのように使うことはとても珍しいです。
大鎌の役割は?
実はこの五重塔の大鎌の役割は雷を避けるためののお守りなのです。しかしあくまでもこれは仮説ですが、おそらくそうした思いが込められていたのではないかと言われています。
また、他の説として聖徳太子の怨霊封じのためという話しもあります。さらにはこの鎌の向きによって豊作になるかどうか占っていたという説もあります。
さまざまな説が唱えられていますが、全国的にも鎌を祀っている神社やお寺はないため、研究家も困惑しているのです。
法隆寺の七不思議③伏蔵の宝物
法隆寺の最大の謎とされているのが、伏蔵の宝物でしょう。この伏蔵は弁天池の向かいの大湯屋、西院伽藍の南西などにあります。
全部で3箇所あるこの伏蔵ですが、何のために作られたものなのでしょうか。
伏蔵の役割
伏蔵の役割は実ははっきりとは分かっていません。それもそのはず、この伏蔵はその名の通り蔵として作られたのではないかと言われていますが、実はこの蔵は地中に埋まっている蔵なのです。
そのため、この伏蔵の存在ははっきりとは分かっていないのです。伏蔵にはたくさんの宝物があるのではないか、飢饉に備えて食料を備蓄しているのではないかという説が唱えられていますが、地中に埋まっているため、誰もその本当の存在は分からないのです。
ただ、同じ奈良県にある東大寺などからは鎮壇具が出土しています。鎮壇具は金銀や瑠璃、鏡などが含まれていましたので、法隆寺でも同じような宝物が埋められているのではないかと言われています。
こうしたさまざまな謎が詰まっているからこそ、法隆寺の魅力が高まっているのです。
法隆寺の七不思議④因可池のカエルには片目がない
この話もかなり興味深いです。因可池呼ばれる池が法隆寺にはありましたが、その池にはたくさんのカエルがいました。
法隆寺にて聖徳太子が学問に励んでいたその日、カエルの鳴き声があまりにもうるさかったため、聖徳太子は持っていた筆でカエルの目を突いたそうです。そうすると、たちまち池にいたカエル全ての片目がなくなったそうです。
あまりにも不思議な話ですが、この伝説はかなり昔から言い伝えられていることです。また、目に病気を抱えた人が法隆寺にある死蔵にお参りをしたことろ、目の病気が治り、その代わりに池にいたカエルの目が一つなくなったと言う話もあります。
いずれにしても、とても不思議な話です。
法隆寺の七不思議⑤夢殿の礼盤が汗をかく
法隆寺には礼盤と呼ばれる平らな台があります。法隆寺のご本殿の救世観音像にある台ですが、この台も法隆寺の七不思議の一つに数えられています。
この台はお坊さんが座る専用の台ですが、なんとこの礼盤は汗をかくと言われているのです。礼盤の裏側から、じんわりと水がしたたってくると言われているのです。
この不思議の真相
木製の台から汗がしたたってくると言う話は、かなり興味深いことです。しかし、この不思議の真相はすでに解決されています。
実はこの汗と言われているのは水です。この法隆寺の境内には多くの湿気が溜まっており、境内の結露によつてこの礼版に水が溜まっていたのです。
その水が徐々に出てくることから、本当に汗をかいているように見えたのでしょう。現在は礼盤の汗は水と言うことがはっきりと分かっていますので、毎年2月に礼盤をひっくり返して日光に当てて湿気を取り除いているようです。
法隆寺の七不思議⑥地面に雨垂れの穴が空かない
法隆寺が創建された時代には、建物の軒の下には雨垂れの穴が空いていることが当たり前でした。しかし、法隆寺は穴が空いてしまう砂利を敷き詰めるのではなく、石を利用していたのです。
法隆寺をよく観察すると、大きな石がたくさん積み上げられていることが分かります。こうすることで、雨が降っても綺麗な景観を維持できます。
七不思議とは少し異なるかもしれませんが、ここまで強いこだわりを持って作られたと言う意味ではかなり興味深い建物です。
法隆寺の七不思議⑦伽藍には蜘蛛が巣を作らず、雀も糞をかけない
法隆寺の七不思議の最後は、この伽藍には蜘蛛が巣を作らないと言うことです。また、雀の糞すらも見当たりません。
実際に法隆寺を訪れてみれば分かりますが、本当に鳥のなどがなく、綺麗に保たれていることが分かります。なぜ、こうした状態を維持できるのかは分かっていませんが、鳥もこの法隆寺には近寄り難いと考えているのかもしれません。
法隆寺はパワースポットとしても有名です。その強いパワーにより、どのような鳥も法隆寺には入って来れないのかもしれません。
法隆寺には他にも七不思議が?!
実は法隆寺には、先ほどご紹介した七不思議以外にも他の七不思議が存在しています。それは、石田茂作さんが唱えた七不思議です。
今までにご紹介した七不思議は、少し非科学的な面がありますが、石田茂作さんが唱えている七不思議は、科学的な根拠に基づいた七不思議とされています。しかし、全ての七不思議が科学的に解決されているわけはありません。
科学をもっても、その意味などがはっきりとしない七不思議がこの法隆寺にはあります。
中門の中央に柱がある
まず一つ目は法隆寺の建物の構造です。法隆寺の中門には中央に柱がありますが、なぜ中央に柱があるのかが謎に包まれていました。
どう考えても、中央に柱があることで邪魔になってしまうと考えますが、これは回廊の出口と入り口を分けるための柱だったと考えられています。もちろん、この説が完全に正しいかどうかははっきりとしていませんが、現在ではこの七不思議は建築上の便宣からではないかと考えられています。
金堂と五重塔の下にあるもこし
もこしとは、別名、雨打と呼ばれていますが、外観を綺麗に見せるための構造と言われています。しかし、いつの時代に作られて、そして本当の目的はまだ分かっていません。
おそらく、見た目を綺麗に保つためとは考えられていますが、その目的が真実なのかは分かっていません。
中門と大講堂の中央のズレ
法隆寺には中門と呼ばれる建物と、大講堂と呼ばれている建物があります。この建物に共通していることは、中央が一致していないことです。
なぜ中央が一致していないのかは、何らかの目的があったのではないかと考えられていましたが、石田茂作さんの見解としては、単純に建物を増築したときに設計と食い違っただけではないかと考えています。
ただ、これほど精密に作られた建物であるにも関わらず、設計との食い違いが起こってしまうのかは不明な点です。
五重塔の礎石から人骨
そして、大きな謎として残っているのが、この五重塔の礎石から発見された人骨です。人骨は火葬されており、丁寧に埋葬されたことが伺えます。
はっきりとはまだ分かっていませんが、この人骨は聖徳太子の兄、山背大兄王子と言う説もあります。いずれにしても、この場所に埋葬されたことに何の意味があったのかは分かりません。
伏蔵の埋蔵金
先ほども説明した伏蔵の下に埋まっている蔵にも、石田茂作さんは注目しています。何が埋まっているのかは憶測になってしまいますが、近隣のお寺では金銀、そして銅が発見されていることから、石田茂作さんも同じようにこの伏蔵にも財宝が眠っている可能性を示唆しています。
これは実際に掘り返してみなければ分かりませんが、その可能性は十分にあると言えるでしょう。石田茂作さんの七不思議の中でも、最も興味深い話です。
五重塔の礎石の存在
先ほどもご紹介した、五重塔の礎石で発見された人骨ですが、聖徳太子の兄以外のお骨が一切発見されていないことも不可解な事実です。
通常であれば、こうした心柱の礎石にはお骨があるはずです。それにも関わらず、なぜかお骨がないと言う不思議は、今でも理由が分かっていません。
さまざまな説がありますが、はっきりとは結論付けられていませんので、これからの研究で明らかになってくるかもしれません。
若草塔の心礎だけが地上に
そして、若草塔の心礎だけが、地上に据えられていることも例外的です。この時代、飛鳥時代においては、基本的には地中に据えることが基本です。
不可解なことがたくさん詰まっている法隆寺は、これからも謎めいた地としても取り上げられるでしょう。分かっていることも確定的な内容ではありませんので、法隆寺の七不思議については目が離せない状況です。
法隆寺は奥が深くて見どころ満載!
法隆寺はとても謎めいた、そして奥の深いお寺です。そのため、昔から多くの人を魅了し続けてきました。
法隆寺は実際に訪れれば、より多くの謎を目の当たりにすることになります。実際に建物などを見て、自ら抱える謎に迫ってみることも面白いでしょう。
法隆寺は、まだまだ分かっていないことがたくさんあります。自分の見解で、その謎に迫ってみましょう。
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