
雲仙地獄は自然を体感できる温泉リゾート!見どころや豆知識をご紹介!
2020.09.16
Trima長崎編集部
白い噴煙と高温の温泉が噴出し、強い硫黄臭と湯けむりが漂う「雲仙地獄」。ここはキリシタン殉教の場所としても知られていますが、何とも愛らしい猫がお出迎えしてくれるなど見どころが満載。雲仙地獄の魅力と豆知識、その他アクセス、料金、所要時間、駐車場情報をご紹介。
雲仙地獄観光に繰り出そう!
国立公園内にある温泉リゾート「雲仙」は大正時代には外国人避暑地として栄えたレトロな温泉地です。その雲仙観光のハイライトといえば、長崎を代表する観光地として有名な「雲仙地獄」です。
地獄とは白い噴煙と流加硫黄の香りが立ちこめる温泉噴出口のこと。至る所から100度を超える高温の温泉と激しい噴気が音を立てて噴出し、強い硫黄臭と湯けむりが漂う、まさに地獄そのものといった景色が広がっています。
大小約30の地獄が点在している雲仙地獄ですが、よく見ると、それぞれ個性的な噴き出し方をしていたり、休憩場所や言い伝えなどが書かれた案内看板があったりと見どころが満載。
さあ、地獄を歩いて散策してみましょう。
雲仙地獄の見どころ
雲仙温泉の中心に位置する長崎を代表する観光名所「雲仙地獄」。音をたてて噴出する白い水蒸気や、強い硫黄臭が漂う、そこはまさに地獄のような光景が広がる雲仙地獄ですが、見どころが満載。
知る人ぞ知る「恋愛成就」のパワースポット「温泉神社」。立ち込める湯けむりや強い硫黄の立ち込める中、地獄の数々を巡る「地獄めぐり」。地球のパワーをじんわり体感できる「地獄足蒸し」。
ただ眺めるだけではない、体験できる地獄雲仙地獄の見どころをご紹介します。
温泉神社
雲仙地獄からすぐ、北端に鎮座する神社は「温泉神社」と書いて「うんぜん」神社といいます。創建年が大宝元年(701年)ともそれ以前ともいわれる長崎県下で最古のお社です。
こじんまりとしたこの神社の境内には、「夫婦柿」と呼ばれる大きな柿の木があります。この柿には「恋愛成就」のご利益があり、雲仙屈指のパワースポットとして知られる人気スポットです。珍しい柿の絵馬もあるのでぜひチェックしてみましょう。
雲仙地獄巡りの出発地として便利な位置にある温泉神社で参拝し、心身を清めてから「地獄めぐり」へと出発しましょう。
地獄めぐり
雲仙地獄をじっくり楽しみたい方におすすめなのが「地獄めぐり」です。盆地の雲仙温泉では、岩の間や川などいたるところから高温のガスや水蒸気が噴き出し、立ち込める湯けむりと硫黄の香りを間近で見ながら散策することができます。
大小約30の地獄が点在する雲仙地獄には、激しい噴気が上がる 「大叫喚地獄」や、実在の悪女が処刑された地に沸いたといわれる「お糸地獄」など、それぞれに名前と哀史や伝説が伝えられていて、紹介看板を読みながら散策するのも楽しみの一つです。
地獄内は遊歩道が整備されており、約60分でめぐること事のできるコースの途中には、「雲仙地獄足蒸し」や温泉たまごを販売している「雲仙地獄工房」などがあり、雲仙地獄を五感で楽しみながらめぐることができます。
雲仙地獄足蒸し
雲仙地獄めぐりの途中に、休憩所兼売店の「雲仙地獄茶屋」があります。その雲仙地獄茶屋にある「雲仙地獄足蒸し」では、足を置くと地熱や噴気を体感することできる休憩スポットとなっています。
靴下やタイツを履いたままでも大丈夫。靴を脱いで、すのこの上に足を置くとじわじわと雲仙温泉の地熱が足裏から伝わってきます。
雲仙地獄足蒸し体験は年中無休で、4月から10月は9時から18時まで、11月から3月は9時から17時までとなっています。
これを知っていると雲仙地獄観光がグッと深まる
雲仙地獄の見所をご紹介しましたが、他にもこれを知っていると雲仙地獄での観光がグッと深まる情報をご紹介。
その見た目だけが注目されがちな雲仙地獄ですが、実は悲しい歴史が。江戸時代初期にキリスト教徒が拷問を受け、殉教した地としても知られているのです。
その他にも、ここでしか味わえない長寿になれる?温泉卵や、昼間とは違う雰囲気のナイトツアー情報など、雲仙地獄をより一層楽しむための豆知識をご案内いたします。
キリシタン殉教の舞台ともなった
温泉地として有名な雲仙地獄ですが、同じくらい知られているのが雲仙地獄でのキリシタン殉教です。
雲仙地獄でキリシタン弾圧の拷問が始まったのは寛永4年(1627年)のこと。当時の島原藩主、松倉重政の元、キリシタンを棄教させるために過酷な拷問が行われ、寛永8年(1631年)までの間に33 名の方がこの地で殉教されました。
この地獄を見下ろす丘の上には、今なお殉教の信徒をたたえる十字架と記念碑が建っています。
温泉卵で長寿になれる?
雲仙地獄の名物といえば、雲仙地獄で蒸された出来立てあつあつの「温泉たまご」です。
この温泉卵は、「1個食べると1年長生き。2個食べると2年長生き。3個食べると死ぬまで長生き。」と言い伝えられています。
そしてこの温泉たまご、その言い伝えだけではなく、とっても美味しいと評判なのです。ほのかに温泉の香りがする卵は、黄身は美しい黄色で、白身はプルンプルンしていて絶品。
並んででも食べたい地獄温泉の名物の温泉たまごは、雲仙地獄内、雲仙地獄工房で購入することができます。料金は2個200円、5個400円。
地獄巡りの際には、是非召し上がってみてはいかがでしょうか。
ナイトツアーもやっている
雲仙地獄は24時間無料開放されているので、夜間も楽しむことがきます。自分たちで散策するのも良いのですが、昼間とは違った雲仙地獄を体験したい方におすすめなのが「雲仙地獄のナイトツアー」です。
主催しているのは「雲仙ガイドさるふぁ」。雲仙の歴史や魅力を伝えるガイド組織です。
薄明かりの中もくもくと立ち込める湯けむりは昼間以上のスケールで、その迫力はまさに地獄。そんな中、ナイトツアーでは、ガイドさんだからこそ知っている雲仙地獄の豆知識を教えてもらえたり、夜だから見えるキラキラと光る鉄鉱石や満点の星座などを観察することもできて雲仙地獄の魅力が存分に堪能することができます。
ぜひ、雲仙地獄の昼間と夜、両方を楽しんでみて下さい。
雲仙地獄はニャンコ天国
見た目にはおどろおどろしい様子の雲仙地獄ですが、そんな地獄で極楽気分を味わっている小さな生き物がいます。
それは猫。地熱を素足で感じてもらうため地表に設けた石版は冬でもぽかぽか暖かく、猫たちの岩盤浴スポットになっているのです。
よく見ると、地獄の周辺にも猫、温泉たまごの販売所の周辺にも猫とあちらこちらで見る事ができ、観光客の間でもニャンコ天国として人気を博しています。
そんな雲仙地獄の猫たちについてご紹介します。
雲仙地獄は猫好きにはたまらない場所
国内有数の温泉地でもある雲仙地獄。地熱で冬でも暖かい雲仙地獄は、猫たちにとって、まさに極楽浄土のような場所。
猫の聖地といっても過言ではない雲仙地獄には、野良猫から飼い猫まで多くの猫が集まるニャンコランドとなっていて、猫好きにはたまらない場所です。
いたるところから高温のガスや水蒸気が噴き出し、立ち込める湯けむりと硫黄の香りの中、ぬくぬくと昼寝をしている猫たち。どの子もとても人懐っこくて、どんどん近寄ってきてくれるので優しく撫でてみましょう。
温泉卵をあげてみよう
あちこちで見られる猫たちですが、一番多く見られるのは雲仙地獄内で温泉たまごを販売している温泉地獄工房周辺です。
ここで我が物顔で生息している猫たちの狙いは温泉たまご。観光客が温泉たまごを食べようとする姿をじっと見つめて可愛いしぐさで要求してきます。
猫の健康上、あまり与えないほうが良いのですが、少しだけあげてみても。雲仙地獄の地熱で蒸された温泉たまごをそれはそれは美味しそうに食べる姿は、まるで天使のようです。
雲仙地獄の基本情報
湯けむり漂う雲仙の中心に位置する「雲仙地獄」。恋愛成就のパワースポットや地獄めぐり、雲仙地獄での足蒸しなど、歴史を感じながら目で見て体感もできる温泉リゾートとなっています。
そんな雲仙地獄の基本情報をご案内いたします。
アクセス方法
雲仙地獄へのアクセス方法は、公共交通機関を利用する場合と乗用車を利用する方法があります。
公共交通機関を利用する場合、JR諫早駅からバスで約80分、「島鉄バス雲仙営業所」で下車。バス停から徒歩すぐの場所にあります。
乗用車を利用する場合、長崎自動車道諫早ICから国道57号線を約60分となっています。
詳しいお問合せは雲仙地獄観光協会ホームページ(http://www.unzen.org/)にてご確認ください。
駐車場情報
乗用車を利用する場合の駐車場のご案内です。
雲仙地獄周辺には第一駐車場から第五駐車場、雲仙温泉神社駐車場、満明寺駐車場の7カ所の駐車場があります。
どこも料金は同じで、一日500円となっています。
2020年5月現在、第三駐車場が閉鎖中となっているので、お越しの際はホームページなどでご確認ください。
料金
雲仙地獄は24時間見学は自由となっています。ただし、「雲仙地獄足蒸し」、「雲仙地獄工房」は9時~18時(11~3月は17時まで)となっています。
お休みはなく、年中無休です。
雲仙地獄周辺の観光スポット
島原半島のほぼ中心にある雲仙温泉は、かつて外国人向けの避暑地として栄えたエリア。「雲仙地獄」を中心とした温泉街には、他にも見所満載の観光スポットがあります。
その中でも、雲仙地獄からすぐの場所にあるとっておきの場所をご紹介。
ノスタルジックな雰囲気漂うお店やホテルなどを散策していると、まるでタイムトリップしたかのような気分を味わうことができますよ。
足湯広場
雲仙新湯温泉館近くに設けられた、直径4メートルほどの円形の足湯です。雲仙地獄から徒歩5分ほどの場所にあり、無料で気軽に立ち寄ることができます。
硫黄の香りが漂う白濁のややぬるめのお湯で、足だけ入浴することができるので、散策途中の休憩利用にぴったりの足湯。タオルの販売(100円)もあります。
屋根もあるので、雨の日でも安心してくつろぐことができます。
雲仙観光ホテル
九州随一のクラシックホテル「雲仙観光ホテル」は、外国人観光客誘致の国策の一環として昭和10年(1935年)に開業した歴史あるホテルです。
重厚感あふれるクラシカルな佇まいの建物は一見の価値あり。昭和54年には近代日本の名建築に選ばれ、2003年には国の登録有形文化財となっています。
レストランと温泉は日帰り利用も可能なので、ぜひ歴史を感じに訪れてみては。ランチやティータイムでホテルの雰囲気と味を楽しむことができます。
雲仙ビロード美術館
「雲仙ビロード美術館」は、19世紀のヨーロッパガラスを中心に、ボヘミアンガラスなどアンティークガラスを約300点収蔵・展示したガラスの美術館です。
館内の工房では、ガラス小物作りやガラスのストラップ作りが楽しめます。旅の思い出にぜひおすすめです。
入館は700円、9~18時の開館で年中無休。駐車場は70台完備されています。
ここでしか見られない景色を楽しもう
白い噴煙と硫黄の香りが立ち込める雲仙地獄。その景色はまるで本物の地獄のようですが、遊歩道の散策やひと休みにぴったりの足蒸しができる休憩所、名物の温泉卵や見ているだけで癒される猫たちまでいて、見どころが満載。
地獄の地熱を感じながら大自然の力強さを体験し、心も体も癒される旅になること間違いなしです。
周辺にもノスタルジック雰囲気が漂うお店や洋館のホテルが立ち並び、散策を楽しめる場所がいくつもあるので、ぜひ湯けむり漂う温泉リゾートを堪能してみてはいかがでしょうか。
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