
伊勢神宮に祀られている神様とご利益は?参拝方法や注意点を紹介!
2020.09.28
Trima編集部
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神話の世界にも関係する伊勢神宮は「人生で一度は行っておきたい場所」と言われるほど、神秘的で不思議とパワーを貰える場所として人気です。伊勢神宮の御利益や実際に言った参拝客の体験談や口コミ、どんな神様が祀られているかなど、その魅力を詳しく紹介をしていきます!
伊勢神宮のご利益を徹底解説!
人生の節目など新しいスタートを切るという方は伊勢神宮にお参りをする、という話も聞く伊勢神宮ですが、「こんなご利益があるんです!」と一口に説明するには難しい場所です。
というのも伊勢神宮は神様に「日頃見守っていただいてありがとうございます」といった感謝を伝える場であり、願いを叶えるために訪れる場ではないからということです。
その辺の理由や詳しい話をしていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください!
伊勢神宮とは?
伊勢神宮は日本神話にも深く関係する場所でとても深い歴史がある場所です。まずは伊勢神宮がどういった場所なのかという概要の説明と歴史などについて簡単に解説していきます。
参拝前に知っておくと面白いので、ぜひ読んでいただければと思います。
伊勢神宮の歴史
伊勢神宮は外宮で約1500年、内宮で約2000年の長い歴史があります。2000年ほど前には天照大御神を祀っていたのは当時、都だった奈良の皇居内でした。
それから天照大御神を祀るによりふさわしい所を探すために、倭姫命を御杖代(杖となって奉仕する方)とし、旅に出て伊勢の地を訪れると「伊勢は大変素晴らしい」とお告げがあったことから伊勢の地に鎮座したと言われています。
伊勢は気候が穏やかで海の幸・山の幸の両方に恵まれた土地ということも伊勢を選んだ理由のひとつだとも考えられています。
昔は一般の人の参拝は禁止されていましたが、江戸時代以降は一般参拝も解禁されたことにより、現在も全国各地から参拝者が訪れる地となりました。
宮社が125社ある
125社ある宮社を総称して伊勢神宮と呼ばれていて。それぞれ「正宮」、「別宮」、「摂社」、「末社」、「所管社」に区分されています。
天照大御神をお祀りしている内宮(皇大神宮)、豊受大御神が祀られている外宮(豊受大神宮)の2社を「正宮」とし、正宮と関わり深い神様を祀る宮社14社を「別宮」と呼ばれております。
他には延喜式神名帳に記載されている摂社が43社、延暦儀式帳に記載のある末社24社、衣食住を司る神様が祀られている所管社42社の合計125社あり、これらをすべて合わせて伊勢神宮とされています。
おかげ参りについて
「おかげ参り」とは民衆が伊勢神宮に大勢参拝に訪れる社会現象のことを言い表しており、約60年周期で発生している面白いデータもあります。
最近おかげ参りが起きた時期といえば2019年4月に平成から令和へ元号が変わり、御朱印集めが流行していた影響もあり、大勢の参拝客が訪れました。
その影響で2019年の伊勢神宮の参拝客数は約970万人と過去3位の数字を記録したという報道もありました。ちなみに過去1位の参拝客数を記録したのは第62回式年遷宮が行われた2013年で、約1420万人と日本の人口の約1/10の参拝客数を記録があります。
伊勢神宮に祀られている神様とご利益
伊勢神宮は外宮と内宮で祀られている神様は異なります。内宮には先程少し紹介させていただいた天照大御神、外宮には豊受大御神が祀られていて、あわせて2柱の神様が祀られています。
この2柱の神様はどんな方々なのか、またそれぞれのご利益や逸話などについてそれぞれ紹介していきます。
天照大御神
天照大御神(アマテラスオオミカミ)という名前はどこかで聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。天照大御神はイザナギとイザナミから生まれた太陽神で、日本を造ったとも言われている神様です。
天照大御神といえば天岩戸伝説も有名で、天照大御神の弟にあたる須佐之男命(スサノオノミコト)が乱暴をしていたことに起こり、天岩戸に隠れたことによって太陽が昇らなくなり世界が真っ暗闇になってしまったという伝説があります。
伊勢神宮の内宮にはこの天照大御神が祀られていて、神道において最上の神様とされています。国土安泰や五穀豊穣、招福、開運様々なご利益があると考えられています。
豊受大御神
豊受大御神(ヨウケノオオカミ)はイザナミから生まれた神様で、伊勢神宮の外宮に祀られています。内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神(みつけかみ)で穀物の豊作や、衣食住の恵みをお与えになる産業の守護神と言われています。
伊勢神宮では外宮(豊受大神宮)に豊受大御神が祀られており、農業・漁業・衣食住守護・産業に関する守護、また開運や厄除けの関するご利益があると考えられていて、人々の生活を守ってくれている神様でもあります。
効果実感!伊勢神宮の体験談・口コミ
神秘的で歴史のある伊勢神宮ですが、どんな雰囲気だったのなど実際に行ってみないと分からないところもあります。そこで伊勢神宮に行ってきた参拝客の体験談や口コミを紹介しますので、伊勢神宮はどんな場所なのかイメージを膨らませてみてください!
神秘的で心が洗われるような気持ちになった
初めてのお伊勢参りで、空気が澄んでいる場所でしたとても気持ちよかったです。幻想的が漂う雰囲気に気持ちを引き締められる感じもあったり、なんだか不思議な体験をさせてもらい、とても面白かったです。
樹齢400年を超えるであろう木々や水、玉砂利の音など、どれもが生きているかのように感じられて、とても美しく大きなパワーがある、まさに日本の宝だと感じました。
貴重な体験ができる場所で、また機会があれば行きたいと思います。(50代女性)
早朝の参拝がおすすめ
昼間は人が多いこともあって、ゆっくりお参りできないこともあって、今回は朝5時に参拝に来ました。昼間よりも澄んでいて、かつ凛とした空気の中参拝すると、身も心も引き締まった感じがするので早朝の参拝もなかなかおすすめです。
宇治橋から見える日の出はとても美しく、昼間とはちょっと違った神聖さを体験できます。また、御朱印も混雑も少ないのでスムーズに頂けました。
また昼間は赤福や、おはらい横丁やおかげ横丁に寄る人も多く混雑しやすいのですが、早朝に行くとそこまで人は多くありませんので、こちらがお目当てという人も早朝に来られることをおすすめします。(70代男性)
歩きやすい靴で訪れることをおすすめ
毎年お伊勢参りに行っていますが、神宮内は砂利道で入口からは結構歩くので、歩きやすい靴で参拝に行くことをおすすめします。
そのため真夏の参拝はとても大変です。木陰が多いのがその点助かりますが、境内はとても広いのもありますので水分補給や休憩しながら進みましょう。
ゆっくりいろんなところを見て回りながら参拝すると3時間前後は掛かる上に、道は砂利のところが多いです。そのため運動靴以外の靴で来てしまうととても歩きづらいので、履きなれた歩きやすい靴で参拝に訪れることをおすすめします。(40代女性)
知っておこう!伊勢神宮の参拝方法
伊勢神宮は内宮・外宮が分かれている神社でもあり、参拝の順番などあらかじめ知っておいた方がいいこともあります。正しい参拝の方法も紹介していきますので、現地でスマートに参拝するための参考にしていただければと思います。
外宮を参拝しよう
伊勢神宮を参拝するときは外宮をお参りした後に内宮へと回るのが、古くからの習わしとされています。伊勢神宮の様々な行事においても「外宮先祭」といって外宮→内宮の順番で行われます。
外宮、内宮のどちらかだけを参拝するのは「片まいり」といって避けるべきと言われておりますが、伊勢神宮の公式Webサイトでは「外宮→内宮の順番で参拝するのは古来からの習わし」と記載があるだけです。
そのため絶対に外宮→内宮の順番で参拝しなければいけないという強制的なものではありません。
参拝方法
参拝時は鳥居をくぐる前に軽く一礼をし、手水舎で禊清め(両手と口を水で清めること)を行った上で参拝をしましょう。禊清めは「左手を清める→右手を清める→左手で水を受け口をすすぐ→残った水でひしゃくの柄を清める」といった流れで行います。
ご神前で参拝する際には「二拝二拍手一拝」でお参りします。最初に深く90度の礼を2回して、両手を合わせて右手を少し引いた状態で「パンっパンっ」と拍手を2回、最後に深い90度礼を1回をして参拝は終了です。
伊勢神宮で注意すべき点
伊勢神宮は他の神社とはちょっと異なる場所で、どこでどんな願い事をするかなどローカルルール的なものが存在します。伊勢神宮ならではの決まり事や他の神社でも共通な注意点を含めて解説していきます。
あらかじめ気を付けるべきポイントを知っておけば、現地で混乱しませんのでこちらもしっかり覚えておきましょう。
個人的なお願いは決まった場所でしよう
伊勢神宮の天照大御神が祀られている正宮(皇大神宮)では「新しく始める事業が上手くいきますように」といったような個人的なお願いをしてはいけません。
正宮は古くから神様に日頃の感謝を伝える場所で、国家安寧や世界平和を願う場所です。そのため正宮では個人的な願い事はせず、「ありがとう」を伝えましょう。
個人的な願い事は、内宮では荒祭宮、外宮では多賀宮で願い事を受け入れてくれる場所となっていますので、こちらの別宮でお願いするようにするといいでしょう。
特に多賀宮は「物事の始めに参拝するといい」と言われていますので、そういった個人的な願い事がある方は特に多賀宮は訪れておきたいところです。
境内の歩き方に気を付けよう
伊勢神宮に限らず全ての神社で共通する注意点ですが、参拝客は参道の中央を歩いてはいけません。というのも参道の中央は「正中」と言われていて神様が通る道ですので、参拝客はそれを妨げるないよう道の端を通行します。
最も、境内の道には中央分離帯のような物が設置されていますので、間違って歩くことは無いとは思いますが、お子様が面白がって乗ったりなどしないよう注意しましょう。
また伊勢神宮は一般的に外宮は左側通行、内宮は右側通行と公式Webページに注意事項として記載されていますので、これに従って通行してください。
ちなみに神域内では飲食は禁止されているので、水分の補給等は休憩所で行いましょう。
伊勢神宮の基本情報
ここでは伊勢神宮のアクセス方法や拝観時間、料金、駐車場情報などについて紹介します。伊勢神宮は観光客の多い場所で、このあたりも把握しておくことでスムーズな参拝をしやすくなりますので、参考にしていただければ嬉しく思います。
アクセス方法
最寄り駅の宇治山田駅(近鉄)から外宮までは徒歩10分、伊勢市駅(近鉄)から外宮まで徒歩5分の距離にあります。また、外宮から内宮は徒歩で50分、バスや車で10分と外宮と内宮はちょっと離れた場所に位置しています。
外宮の駐車場は合計500台駐車可能、内宮は1558台の車の駐車が可能と多くの車を停めることができます。しかし、GWや年末年始などの長期休暇時には駐車場がいっぱいになりますので、公共交通機関を利用したほうが混雑を回避できます。
また、年末年始やGW、連休などの期間は臨時駐車場からシャトルバスを運行することもあり、公式Webページにてお知らせするのでチェックしておきましょう。
拝観時間・拝観料
伊勢神宮では入場料である拝観料は無料ですが、拝観時間は季節によって異なります。10月~12月は午前5時~午後5時、
1月~4月、9月は午前5時~午後6時、5月~8月の間は午前5時~午後7時ですので注意が必要です。
ちなみに、伊勢神宮の御朱印は内宮と外宮の神楽殿と別宮(月読宮、倭姫宮、月夜見宮、瀧原宮、伊雑宮)でいただけます。御朱印の初穂料(料金)は決まっていません。
そのため日本全国の平均初穂料の平均が300円なのでこの金額を納めれば特に問題はありません。
伊勢神宮を目的として訪れる観光客も多い
伊勢神宮は三重に観光に来たら外せない観光スポットで人生で一度は行ってみたい場所と言われる方もいらっしゃいます。そのため観光のメインとして伊勢神宮を訪れるという方も多いです。
伊勢に来たら赤福や伊勢うどんなど美味しいものもたくさんありますので、ぜひ参拝の後に訪れてみてください!