
京都御所の魅力や見どころを徹底解説!拝観料やアクセス方法についても!
2020.09.30
Trima編集部
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京都御所は多くの人が知っているスポットですが、その歴史や中に何があるのかを説明できる人は多くありません。名前は知っているけど、実際に訪れた事がないという人も多いでしょう。そこで今回は、京都御所の魅力や見どころについて詳しく紹介します。
京都御所の魅力や見どころを徹底解説!
京都は日本を代表する観光都市であり、海外からの観光客も多いです。若者は特にご利益のある神社仏閣を巡ってしまいがちですが、中には京都の歴史を感じられるスポットに行きたいという人もいるでしょう。
その中でもおすすめは「京都御所」です。天皇が住んでいたところなであり、公的業務がなされていた日本の中心的存在です。しかし魅力や見どころを知っておかなければ、見るところがないと感じたりサーッと歩いて終わってしまったりしてしまいます。
そこで今回は京都御所の歴史や見どころを徹底解説します!
京都御所とは?
京都御所は、1331年から1869年のおよそ540年に渡って内裏として機能していたところです。天皇が居住するのはもちろん、儀式や公務が執り行われていました。
明治時代に入るまで、500年以上も歴史的瞬間はいつもこの京都御所で起こっていました。現在はこの内裏の中が一般公開されており、誰でも見ることができます。建物の中までは入れませんが、外から建物の様子を見学することができます。
当時は皇室関係者以外立ち入れず、一般市民は敷地内に一歩も入れなかったことを考えると、京都御所はとても貴重な施設です。天皇は日本の文化でもあるため、国外からの観光客も多く訪れます。
京都御所の歴史
京都御所は歴史的スポットなので、その歴史を知っておくことでぐっと楽しめる度合いが変わってきます。京都御所=皇居のイメージがある人が多いかもしれませんが、平安遷都の際の皇居は京都御所から1.7kmも離れた所にありました。
ここでは、京都御所が皇居として使用されるようになった室町時代から現在までの歴史を紹介します。
室町時代~江戸時代
794年の平安遷都の際、天皇が住む大内裏は今の千本通りにありました。しかし火災によって建物が消失しており、当初はその度に再建していましたが、平安末期には再建されなくなりました。
大内裏に住めない場合、天皇が住むことになるのが仮の皇居と言われれる里内裏です。京都市内にいくつかありましたが、そのうちの1つが現在の京都御所の場所にあった「土御門東洞院殿」でした。
後白河上皇の所有となった際、室町幕府を確立した光厳天皇はここを改めて里内裏としました。1401年に再び火災で焼失した際、再建時に本格的な内裏の機能を持たせました。
明治時代~現在
明治時代に入り、天皇と公家は東京へと移りました。そして1877年に天皇が京都を訪れました。すると10年も経っていないのに荒廃する京都御所の様子を見て、「京都御所を保存し旧観を維持すべし」と宮内省に命じました。
1883年には、京都が即位式・大嘗会の地として制定されました。それが今でも守られており、京都御所は皇室関連施設として宮内庁京都事務所によって管理されています。京都御園は国民公園となっており、環境省が管理しています。
京都御所の魅力や見どころ
それでは早速、京都御所にある魅力や見どころのスポットを紹介していきます。少し歴史を知っておくだけで楽しめるので、京都御所を訪れる前には軽く予習しておくことをおすすめします。
では、京都御所ではどのようなスポットを中心に見て周ればいいのでしょうか。
京都御苑
京都御所を囲むように広がっているところが「京都御園」です。総面積は92ヘクタールであり、環境省によって管理されている国民公園となっています。
明治時代になって京都御所が保護されることが決まると、万が一火事が起こっても周りに被害が広がらないようにと土地が整備されたことが始まりです。
京都御苑内には木々が生い茂り、季節によって様々な花が楽しめます。敷地内には京都御所だけでなく、京都仙洞御所や京都迎賓館、レストランなどが建っています。
観光客のために無料の休憩所も設置されており、京都観光の一息すく場所としてもおすすめです。苑内には児童公園やスポーツができる広場もあります。
紫宸殿
京都御所で中心的な建物となっているのが「紫宸殿」です。儀式の中でも天皇の即位礼や元服など最も格式高い公的儀式がここで行われていました。
江戸時代に再建された建物ですが、その構造は平安時代の寝殿造を基調としており、屋根部分のみ再現しきれなかったので近世風になっています。当時、財政難や凶作に苦しんでいましたが最も大切な紫宸殿と清涼殿のみ平安時代を再現した造りで再建されました。
ちょうど中央にあるのが「高御座」であり、即位礼の際には天皇が座られます。
諸大夫の間
清涼殿の西側にあるのが「諸大夫の間」です。書院造が特徴であり、御所に呼ばれた人の控室として使用されていました。しかし御所内では身分に合わせて通される部屋が異なっていました。
参議以上の公家が使用できる「虎の間」、諸侯・所司代・高家などが使用できる「鶴の間」、諸大夫が使用する「桜の間」に分かれていました。部屋の名前は、それぞれの部屋の襖に書かれている水墨画にちなんで付けられています。
東から3部屋続いており、最も東が1番くらいの高い間となっていました。
御池庭
小御所と御学問所の間には、大きな池が印象的な「御池庭」があります。小御所側には玉石が敷き詰められています。池の中には中島が3つ作られ、橋が合計5基かかっています。
中まで入って橋を渡ることはできませんが、外側からであれば御池庭を見ることができます。立派な日本庭園であることから、外国人にとても人気のスポットです。
緑に溢れており、ぼーっと池を眺めてリラックスしたくなるような気持ちにさせてくれます。
清所門
清所門とは、京都御所にある6つの門のうちの1つで、京都御所を訪れる際に出入りに使う門です。かつては「御台所御門」と呼ばれており、勝手口として使用されていました。
瓦葺きになっており、重厚感のある造りが特徴です。ここから1歩進むと京都御所の中になり、一般市民との格の違いを感じる門でもあります。
入り口には皇宮警察が警備していて、手荷物のチェックが行われます。大きな荷物は危険物が持ち込まれる可能性があるため、中には持って入れません。駅などのコインロッカーを利用しておきましょう。
建礼門
京都御所では格式によって使用する門が異なりました。6つあるうちの最も格式高いとされたのが「建礼門」です。天皇陛下だけが通るのを許されており、皇后陛下は天皇陛下と一緒にいる時のみ使用が許可されていました。
現在は外側から門を見ることはできますが、建礼門を使って出入りすることはできません。内裏として使用されなくなった今でも、この門を出入りできるのは天皇皇后または外国元首級のみという徹底ぶりです。
京都御所の中では南に面しており、檜皮葺で切妻屋根となっています。
御内庭
御常御殿の東側、御池庭の奥に位置しているのが「御内庭」です。遣水を中心としており、橋を渡った先には「錦台」という4畳半の茶室が建てられています。
御内庭に連なっているのが「龍泉の庭」と呼ばれるものです。遣水の東側には緊急避難用の「地震殿」があります。屋根が軽く作られているのが特徴で、地震によって京都御所内の建物が崩れても逃げられるように他の建物からは離れて作られています。
御内庭も御池庭と同様、残念ながら中まで入って見ることはできません。
御常御殿
「御常御殿」は天皇が日常生活を送るために用いられていました。平安時代は天皇の居住は清涼殿でしたが、近世になって御常御殿が建てられると、清涼殿は儀式の場に、この御常御殿が生活の場となりました。
京都御所にある建物の中で最も大きく、書院造で中は15部屋に分かれています。その中の「一の御間」、「二の御間」、「三の御間」、「次の間」が実際に天皇が日常生活に使っており、他の部屋は儀式に使われることも多かったようです。
障壁画には有名画家の四季の風景や花鳥をモチーフにしたものが用いられています。
京都御所の拝見所要時間
京都御所を見て周る場合、一般公開されている範囲を全て歩きながら見ても1時間程度で終わります。中には休憩所もあるので、疲れたら一休みすることもできます。
京都御所では日本語・英語・中国語のガイドツアーが開催されており、無料で参加することができます。歴史に詳しくない人や解説をしながら巡りたいという人にぴったりです。
日本語の場合は9時半~、10時半~、午後1時半~、午後3時半~の1日4回あります。ツアーに参加したい場合は休憩所でアナウンスがあるので、これを待ちましょう。
高御座と御帳台の一般公開
2019年10月に東京で「即位礼正殿の儀」が行われました。そこで使用された2つのものが京都で一般公開されます。1つは、天皇陛下が即位を宣言された「高御座」です。もう1つは皇后陛下が立たれた「御帳台」です。
2つとも大正天皇の時代から使用されているもので、歴史的価値も高く、これらが見られるのが次にいつかは分かりません。東京博物館では2019年12月から翌年1月にかけて一般公開されました。
それがこの度、皇居から京都へと輸送され、京都御所では2020年3月1日から3月22日の期間限定で公開されます。
京都御所の口コミ
ここでは京都御所を実際に訪れた人の口コミを紹介します。実際に訪れるのと、想像してみるのでは全く感じ方が異なります。
他の人は京都御所を見てどのように感じたのでしょうか。
こんなに素敵な場所だとは思わなかった
留学中にお世話になったホストファミリーが京都に来るというので、案内もかねて会ってきました。数時間しか一緒にいられなかったのですが、彼らが行きたいと言ったのは「京都御所」でした。
私自身これまで何度も京都をお訪れていますが、京都御所に行くのは初めてでした。事前に予約が必要だとばかり思っていたので、無料で1年中見られることに驚きました。自分でガイドできる自信がなかったので、英語のガイドツアーに参加しました。
ゆっくりと見て周ると、当時の天皇の生活や御所の中など、知らないことばかりで日本人としてもっと勉強するべきだと感じました。明治時代から使われていなくてもしっかり保存され、当時の雰囲気を残しているのはすごいと感じました。
上手く言葉では表せられませんが、とにかく目に入ってくるもの全てが新鮮で素敵な印象を受けました。(20代女性)
日本人こそ訪れる場所
恥ずかしながら、40歳になって初めて京都御所を訪れました。息子が行きたいと言ったので付き添いで行ったのですが、予想以上に見どころがあり、当時の天皇が暮らしていた場所に行けるのは貴重だと感じました。
御所内を見渡しても外国人の方が日本人より多いのではと感じるほど海外からの観光客が多く、皆真剣に見て周っていました。私の周りで京都御所に行ったことがある人は少なったので、日本人こそこの場所に来て当時の歴史などを学ぶべきではないかと思いました。
また、子供にとっても日本の歴史に興味を持ついい機会だと思います。このような教科書で学んだものが目の前にあるということはなかなか無いので、教育的にも良いスポットだと思いました。
京都御所へのアクセス方法や拝観料
ここまで読んでみて、京都御所に行ってみたい!行ったことあるけど、こんな場所だとは知らなかった!という人もいるでしょう。最後に、京都御所へのアクセス方法や駐車場の有無、拝観料や時間などについて紹介します。
せっかく行ったのに開いてなかった…ということがないように気をつけてください。
京都御所の場所やアクセス
京都御所は京都市のちょうど真ん中に位置しています。京都は碁盤の目のようになっており、観光客のために公共交通機関が整備されているため、各観光スポットに行きやすいのが特徴です。
京都御所も電車やバスで訪れることができます。電車の場合は、地下鉄烏丸線に乗って「今出川駅」で下車しましょう。京都御所への案内も駅内にありますが、3番か6番出口が最寄りとなります。徒歩5分程で京都御所に到着します。
バスの場合は、「烏丸今出川」のバス停で下車し、清所門まで徒歩で移動します。59番、102番、201番、203番のバスが停まります。
駐車場情報
車があると観光には便利ですが、困るのが駐車場ですよね。京都御所には観光客用の無料専用駐車場はありません。そのため、車で訪れる場合には駐車場料金がかかることを覚えておきましょう。
御所に1番近い駐車場は「中立売西駐車場」です。午前7時40分から午後7時半まで駐車でき、普通車であれば3時間まで500円、それ以降は1時間当たり100円です。
周辺のコインパーキングは30分200円ほどなので、御所の駐車場は良心的です。また、京都御所の見学であれば3時間以内に出てくる人がほとんどなので、500円で済むでしょう。
拝観料や時間
かつて、京都御所は事前申し込みをした人のみ見学することができました。しかも一般公開は春と秋の期間限定だったため、公開中には多くの人が詰めかけていました。2016年夏から通年で公開されることになり、拝観料はかかりません。
事前の予約も必要でないため、いつでも気軽に立ち寄ることができます。また、時間は午前9時から午後3時20分となっています。ただし午後4時までには完全退出することが決められています。
毎週月曜日がお休みとなっており、月曜日が祝日の場合は翌日がお休みとなります。
注意事項
京都御所を訪れる際の注意点がいくつかあります。まず、行事がある日や年末年始は開いていない点です。開いている日はウェブサイトから確認できるので、事前に訪れる日が開いているか確認していきましょう。
次にペットの同伴や大型のスーツケースなどの荷物は持ち込むことができません。京都御所での喫煙やスケッチ、ドローンや三脚を用いての写真撮影、拡声器の使用、飲食は禁止されています。しっかり守りましょう。
また、京都御所は砂利となっているため、ヒールなどは足をとられてしまう危険性があります。歩きやすい靴で訪れ、怪我のないようにしましょう。
京都御所見学で日本の歴史に触れてみよう!
今回は京都御所について詳しく紹介しました。これまで訪れた事があるという人も、改めて歴史や建物の使用用途を知ることで、当時の様子が想像しやすくなるでしょう。
ぜひ、当時にタイムスリップしたような気持ちで訪れてみてください。日本の歴史に触れることができるでしょう。
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