
北海道の人気ブランド米8選!美味しい品種や種類・産地を紹介!
2020.06.02
Trima北海道編集部
北海道は新潟県に次いで全国2位の生産量を誇る米どころです。北海道で生まれた品種は20種類もあり、数多くのおいしいお米が作られています。北海道米にはどのような品種があり、どのようなおいしさがあるのか紹介していきます。生産量が多い産地のランキングもご覧ください。
北海道は米の生産が盛ん
北海道といえば、海鮮丼やジンギスカン、スープカレーといった、おいしいグルメを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実はこれらのグルメに共通する食べ物があります。それは、お米です。おいしい北海道米が人気グルメの隠れた主役なのです。
北海道は新潟県の次に、お米の生産量が多い地域となっています。広大な土地で作られるお米にはたくさんの種類があり、「ゆめぴりか」や「ななつぼし」は、とても人気のブランドです。おいしさの評価も高く、先ほど挙げた2つの品種は食味ランキングで特Aの評価を得ています。
北海道で作られるお米の種類やブランドや、日本で生産量が多い地域をまとめたので、紹介していきます。
北海道で生産されている米の種類は?
私たちが日常的に食べているお米のことを「うるち米」と言います。うるち米は世界各国で主食として食べられていて、人類に欠かせない食糧です。北海道には、独自のうるち米の品種が多く、それぞれの特徴があります。
うるち米のほかに、お米にはもち米と酒米(さかまい)という種類もあります。もち米は、うるち米よりもモチモチとした食感が特徴で、お餅やお赤飯に使われます。酒米は食べる用の米とは違い、日本酒を作るためのお米のことです。
北海道では、うるち米、もち米、酒米の3種類が作られています。
うるち米
北海道のうるち米の品種は10種類以上あり、甘みや粘りがそれぞれ違います。北海道の広大な土地の中で、その環境に適した品種が育てられ、個性豊かなお米が生まれました。
1988年に「きらら397」が生まれ、かわいらしいネーミングに注目が集まりました。2003年に道南で生まれた「ふっくりんこ」は、甘味が強くふっくらとしたお米が人気です。
2008年には他府県に負けないお米として、「ゆめぴりか」が誕生し、現在は北海道米の代表となっています。
もち米
北海道ではうるち米と同様に、もち米もさかんに作られています。安定的な生産力を保っていて、おいしさも高い評価を得ている自慢のもち米です。北海道のもち米は4種類。粘り気や白色の濃さなど、それぞれの違いがあります。
「はくちょうもち」という品種は、冷めてもやわらかさが持続するという長所があり、大福やおはぎなどによく使われています。「風の子もち」は粘りが長持ちして、白色が強くきめの細かいもち米です。
北海道ではもち米もたくさん生産されています。
酒米
おいしいお酒を作るには、酒米の心白(しんぱく)という部分が重要な要素です。心白がよく発現する酒米で作るお酒は、雑味の少ないおいしい味になると言われています。北海道の酒米は、心白がよく発現する品種が多いです。
ちなみに、心白とはでんぷんが多く集まり白く濁っている部分のことを指します。北海道では3つの品種の酒米が作られていて、「吟風(ぎんぷう)」や「きたしずく」は心白発現がよい品種です。
北海道の酒米は、佐賀や栃木などの全国の酒蔵でも使われていて、今後の成長にも期待が高まっています。
北海道の人気ブランド米8選
北海道で作られているお米には、人気のブランド米が多くあります。2019年度には「米の食味ランキング」において、最も評価が高い特Aランクを3つも獲得しました。
獲得したのは「ななつぼし」「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」の3種類。特Aを3つの品種で獲得している都道府県は珍しく、北海道米の品質の高さをうかがえます。
全国的に有名なブランドではなくても、北海道ではよく食べられている品種も多いです。用途やメニューによって最適な北海道米の品種を選ぶことで、よりおいしく味わうことができます。
以下に人気ブランドを8つ紹介しているので、ぜひ食べてみたいお米を見つけてみてください。
ゆめぴりか
ゆめぴりかは、北海道米の最高峰と言われているこだわりのブランド米です。見た目はつややかで美しく、豊かな味わいが大きな支持を得ています。パッケージには大きく「粋」と書かれていて、生産者のゆめぴりかに対する情熱がうかがえます。
発売当初は、口コミが大きく広がっていたことや想定よりも生産量が下がったことが原因で、すぐに売り切れになっていたそうです。現在でも天候によって生産量が減少した年には、品薄になってしまうことが多いです。
ゆめぴりかは食味ランキングで最も高いランクである特Aランクを何度も獲得しています。こうしたゆめぴりかの品質を守るために、生産者はタンパク質の有率基準などを独自に作りました。
基準を通過したものに認定マークをつけて販売しています。
きらら397
きらら397は、北海道米のイメージを変えたと言われているお米の品種です。それまでの北海道米は、おいしいお米とは程遠いと言われていました。しかし優良米を作る試みが実を結んで、豊かな甘みをもったおいしい北海道米として発売されました。
きらら397のお米は、炊いた後に粒がはっきりしているのが特徴。ピラフやチャーハン、丼ものに適しているので飲食店などでも採用されています。マスコットキャラクターの「きららちゃん」が印象的で、かわいらしいパッケージも注目を浴びました。
ふっくりんこ
ふっくりんこは、道南で生まれた高品質のお米です。2019年には食味ランキングで特Aを獲得しています。その名の通り、ふっくらとした食感が旨味を引き出し、甘味もしっかりと感じられるお米です。
つやつやしていて、ふっくら、そして甘みと粘りもあるふっくりんこは、「プロ御用達のお米」と呼ばれています。さまざまな飲食店で採用されており、2009年からはJAL国内線のファーストクラス機内食にも使われるほどの品質です。
一度食べたら忘れられないふっくりんこの味をぜひ体験してみてください。
ほしのゆめ
ほしのゆめは、北海道米のパイオニアであるきらら397に続いて生まれたお米で、あきたこまちときらら397を交配されてつくられたものです。ほしのゆめは冷めてもおいしい味として人気になりました。
味の特徴は、おかずを引き立てるような素直な味です。どんなおかずと食べてもうまくマッチする味で、さまざまなメニューで活躍しています。やさしい甘みが広がり、北海道米らしい味わいが長年愛されています。
ほしのゆめを使ったおにぎりや料理を食べて、おいしさを味わってみましょう。
ななつぼし
ななつぼしは北海道で1番よく食べられているお米です。特Aランクを何度も獲得しており、北海道を代表するお米の一つとなっています。生産量も北海道では最も多い品種です。
つや、粘り、ほどよい甘みなどの味と、食感バランスが優れていて、冷めても長持ちするおいしさが人気を博しています。「ななつぼし」という名前の由来には、北海道の澄んだ空に輝く北斗七星のようにきらきらと輝いて欲しいという意味が込められているそうです。
北海道米の代表であるななつぼしをぜひ食べてみましょう。
おぼろづき
おぼろづきは、お米だけで食べてもおいしいと言われており、お米好きには必ずおすすめしたい品種です。アミロースの値が低く、もち米に近い粘り気とモチモチ感があります。コシヒカリを超える粘りが味わえると言われ、独特の風味も魅力です。
冷めても硬くならないのが大きな特徴で、炊き込みご飯やおこわ、お弁当でもおいしさを十分に発揮できます。シンプルにお米の味を楽しみたい方や、お米本来の旨みが好きな方におすすめです。
きたくりん
きたくりんは「北の大地」と「クリーン」という言葉を合わせて名付けられた品種で、2013年に誕生した新しい北海道米です。稲の病気に強いので、農薬を減らして生産することができます。
また病気への耐性の強さから、安定した生産も可能にしました。ふっくりんこの系統で、味や食感もななつぼしと同程度の高い評価を得ているお米です。
どんなおかずにも合わせやすいあっさりした味わいであると同時に、甘みと粘りがしっかり感じられます。
きたゆきもち
きたゆきもちは、もち米の品種の一つです。冷めてもやわらかく、おいしさが長持ちするという特徴があります。冷めても硬くならないので、おもちや赤飯に適しているお米です。
また、色艶がよく、明るい白色をしているので見た目が美しいと言われています。名前の由来も雪のように白くおいしい餅米になるようにとの願いを込められていて、その通りに多くの人に親しまれているもち米になりました。
北海道のコンビニエンスストアで売られている人気の大福にも、きたゆきもちが採用されています。長時間経っても柔らかさが持続し、おいしい大福を作るための強い土台となっているもち米です。
北海道の米の種類は全部で20種類
ここまで北海道米の8つの品種を紹介してきました。うるち米ともち米を中心に紹介していましたが、酒米も含めると20種類もあります。どれもそれぞれの長所があり、さまざまなメニューに採用されてきました。
上記の品種紹介では、うるち米ともち米の品種しか紹介できませんでしたが、北海道では酒米も作られています。「吟風(ぎんぷう)」「彗星(すいせい)」「きたしずく」の3種類があり、北海道以外の地域でも酒づくりに採用されています。
3種類とも質の高い日本酒を作るのに欠かせないものになっています。
お米の生産地ランキング!各道県の生産量
日本で1番お米を生産している都道府県はどこなのかご存知でしょうか。2019年の厚生労働省による生産量の調査によると、新潟県が全国1位となっています。
「新潟県産コシヒカリ」といった新潟県産のお米を使った商品を見かけたことがある人は多いかもしれません。昔から米どころとして全国の認知度が高く、昔から愛されているお米の産地となっています。
新潟県に続いて、米の生産量は北海道が第2位です。広大な土地で効率よく、たくさんの品種が生産されています。それでは各道県の生産量や特徴を見ていきましょう。
第1位:新潟県
言わずと知れた米どころの新潟県。2019年の生産量の調査では新潟県だけで646トンの収穫量があります。新潟県ではほぼ全域でお米を栽培していますが、大きく分けて4つの産地に分けることができます。
新潟県の1番北に位置する岩船産と、中央から西にかけて広い地域の新潟産。寒暖差が激しく質の高い米が生まれている魚沼産と、島で作られる佐渡産の4地域のお米があります。
それぞれの地域でおいしいお米が栽培され、全国ナンバーワンの生産量を誇っています。
第2位:北海道
北海道は新潟県に次ぐ第2位の生産量です。2019年の生産量は588トンとなっていて、第1位の新潟県に近い量のお米を生産しています。たくさんのお米を生産できるのは、米を育てるのに適した気候や、稲のたゆまぬ改良があるからです。
新潟県は、江戸時代の頃からお米を栽培するための土地改良や稲の改善が続けられてきましたが、北海道でもその地域に合わせた稲の改良が続けられています。
ちなみに北海道民が北海道米を食べている割合は、2019年時点で86%と高い割合です。地産地消を実現しながらも、全国で親しまれているお米となっています。
第3位:秋田県
秋田県は新潟県、北海道に続いて第3位の生産量を誇っている米どころです。2019年の生産量は526トンとなっていて、第4位である山形県の404トンを大きく上回っています。
「あきたこまち」を筆頭に秋田県独自の品種があり、「ゆめおばこ」や「めんこいな」といった美しさや可愛さを彷彿とさせるようなネーミングが特徴的です。
秋田には森や川が多く、奥羽山脈から流れて込んでくる風などといった豊かな自然環境がおいしいお米が作っています。
北海道の色んな品種を食べてみて!
北海道には20種類ものお米の品種があり、北海道米は全国的にも人気の高いお米になっています。「ななつぼし」や「ゆめぴりか」は食味ランキングで何度も特Aを獲得している人気ブランドです。つやや粘り、ほどよい甘みなどの豊かな味わいを楽しむことができます。
北海道のグルメのおいしさを支えている名脇役とも言える北海道米。海鮮丼やジンギスカン、お寿司などを北海道で食べるときには、ぜひお米のおいしさにも注目してみましょう。
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