
天売島は海鳥の有名な繁殖地!おすすめ観光名所やアクセスを紹介!
2020.09.18
Trima北海道編集部
北海道で素敵なキャンプ場をお探しならば、天売島を訪れてみてはいかがでしょうか?この記事ではうにをはじめとする天売島の人気グルメに加えて、観光情報について徹底解説しています。またフェリーでのアクセス方法についても紹介しているので、ぜひご覧ください。
天売島は海鳥の有名な繁殖地
みなさんは天売島(てうりとう)についてご存知でしょうか?天売島は北海道の北西部に位置し、島の周囲は12㎞ほどの小さな島です。
住民は300人ほどですが、毎年多くの海鳥が繁殖のために訪れるため、海鳥の島として知られています。春から夏にかけては100万羽近くの海鳥が天売島にやってくるので、島のいたるところで美しく可愛らしい鳥たちを目にすることができるのです。
鳥好きにはたまらないスポットだと言えるでしょう。この記事では天売島で観察できる海鳥の種類に加えて、そのほかの島のおすすめの観光スポットやグルメ情報について徹底解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
天売島で観察できる海鳥
繁殖期には100万羽近くの海鳥が訪れる天売島は、住民の数よりも海鳥の数のほうが多いというユニークな特徴をもっています。
また、他の地域では見ることが難しいようなレアな海鳥も数多く天売島で観察できるため、天売島はバードウォッチング好きにとってはまさに垂涎ものだと言えるでしょう。
では、具体的に天売島ではどのような海鳥に会えるのでしょうか?ここからは、天売島で観察できる主な海鳥を4つピックアップしてご紹介していきます。
オロロン鳥
天売島で観察できる海鳥としてまず名前が挙がるのが、オロロン鳥です。正式名称は「ウミガラス」といいますが、その独特の鳴き声から「オロロン鳥」という名前で親しまれています。
オロロン島はウミスズメ科の海鳥の中でも特に体格が大きいことで知られており、大人になれば体重が1kg近くにもなります。頭部から背中にかけての黒い羽毛と、首下から腹部にかけての白い羽毛のコントラストが特徴的です。
オロロン鳥の餌となる魚の乱獲などの環境破壊が原因で、1950年頃から天売島に訪れるオロロン鳥の数は激減してしまいました。そのため、近年ではオロロン島の繁殖のためにさまざまな取り組みと努力がなされています。
ウトウ
天売島の海鳥と言えば「ウトウ」を思い浮かべるバードウォッチング好きも多いはずです。ウトウは繁殖期になると、くちばしの先端と目の間に、白い突起ができるという特徴をもっています。
ちなみにウトウとはアイヌ語で「突起」を意味する単語であり、このような独特の突起をもつ外見ゆえに「ウトウ」と呼ばれるようになったのです。
他の海鳥とは異なり、ウトウは1年中天売島で目にすることができます。最大で80万羽ほどが島内にいると言われており、このことから天売島は世界で最もウトウが多く繁殖する場所として知られています。
ケイマフリ
ケイマフリは、ウミスズメ科に属する海鳥です。墨がかった黒色の体毛が特徴的ですが、冬になると首の下から腹部にかけて白色の羽毛に生え変わります。
また、オレンジがかった赤い足もケイマフリの外見上の特徴として挙げられるでしょう。ちなみに、ケイマフリという名称はアイヌ語で「赤い足」を意味する「ケマフレ」という単語に由来しています。
ケイマフリの印象的な赤い足にピッタリな名称だと言えるでしょう。なお、ケイマフリは求愛の際に独特の美しい鳴き声を発することでも有名です。
ウミスズメ
天売島を訪れたならば、ぜひウミスズメの姿も探してみてください。天売島は、現在日本国内で唯一ウミスズメが繁殖のためにやってくる場所であると言われています。
また、天売島を訪れる海鳥の中でも最も滞在期間が短く、孵化したヒナも数日ほどで旅立ってしまうため、見つけるのが難しいレアな存在でもあります。
裏を返せば、天売島でウミスズメを見つけることができれば、とてもラッキーだと言えるでしょう。
天売島のおすすめ観光名所
最大で100万羽を超える海鳥がやってくることで有名な天売島は、人口は300人ほどの小さな島です。海鳥を見るために天売島を訪れる人も多いものの、バードウォッチング以外の観光目的で天売島に足を運ぶ人も少なくありません。
近年では島を上げて天売島の「村おこし」が行われているため、北海道内で観光スポットをお探しの方はぜひ天売島を訪れてみてはいかがでしょうか?
ここからは、天売島のおすすめの観光スポットについてご紹介していきますので、ぜひ参考になさってみてください。
赤岩展望台
天売島は小さいな島であり、3時間ほどで島の外周を歩いて散策することができます。天売島の人気のある観光スポットであり、散策時にぜひ足を運びたいのおすすめの場所が「赤岩展望台」です。
その名前のとおり、岩に囲まれた中にたたずむ展望台で、広大な海を見渡せます。この展望台を訪れたならば、何より注目してもらいたいのが岩に空いた無数の穴です。
穴の正体は海鳥・ウトウの巣で、5月末ごろにヒナが孵化するため、初夏までは夕方になると多くのウトウの姿を赤岩展望台から目にすることができるでしょう。
海鳥観察舎
人間による環境破壊や温暖化の影響などで、ここ数十年ほどで天売島を訪れる海鳥の数や種類が減っています。こうした問題に対処するために、天売島では海鳥が安全に繁殖できるように、島内に海鳥繁殖地を設けているのです。
海鳥観察舎は、そんな海鳥繁殖地の中央に位置しています。海鳥観察舎は島で最も高い場所に建てられており、またこじんまりとした舎内には望遠鏡があるのがポイントです。
望遠鏡は無料で利用でき、繁殖地にいるさまざまな種類の海鳥をじっくりと観察することができるので、ぜひ海鳥観察舎を訪れてみてください。
観音岬
観音岬は、天売島の東の端っこに位置する岬です。まるで小説や映画の中に出てくるような美しく壮大な景色が見られると、多くの観光客が足を運んでいます。
約140メートルの崖の上には観音崎展望台が建てられており、晴れた日にはキラキラと輝く透き通った日本海を見ることができるでしょう。崖に目をやると、そこに巣を作っている無数のウミネコがいます。
また、岬から西側の方角を見ると、崖崩れの影響で斜面にできたハートの形に気づくことでしょう。最近では「ハートのパワースポット」として、若い世代を中心にじわじわと人気を集めています。
海の宇宙館
天売島に足を踏み入れたならば、まず訪れたいのが海の宇宙館です。港から歩いてすぐの場所にあり、「海の宇宙館」という名前のとおり、天売島の海や海鳥、自然などについての展示が行われています。
休憩場所となるカフェやお土産売り場などもあり、島のガイドツアーの出発点でもあります。また、海の宇宙館内には広場があり、その中にキャンプ場が設けられているので、春や夏場など気候の良い時に利用してみてはいかがでしょうか?
キャンプ場の利用料金は大人1泊500円で、子供は250円です。
天売島の人気イベント
天売島では四季の美しい移り変わりを楽しめるため、基本的にはどの季節でも観光を楽しめます。ですが、せっかく天売島を訪れるならばイベントが開催されている時を選んでみてはいかがでしょうか?
ここからは、天売島の人気のイベントを2つピックアップしてご紹介していきます。
天売島バードマンス
まずご紹介したいイベントが、「天売島バードマンス」です。4月末から5月下旬にかけて行われる天売島の野鳥イベントで、2020年は4月25日から5月24日まで開催されています。
イベントが開催されるこの期間は、多くの海鳥がやってくる季節にあたり、バードウォッチングをするのに格好です。野鳥に関する講座なども開かれており、専門的な知識をもつスタッフのアドバイスも受けられるので、バードウォッチング愛好家はぜひチェックしてみてください。
天売ウニまつり
北海道と言えば海の幸を思い浮かべる方も多いことでしょう。そんな北海道の中でも、特に天売島はウニが美味しいことで有名です。
ウニが美味しい夏の季節に開催される「天売ウニまつり」では、ウニはもちろんのこと、天売島で採れる新鮮な海の幸を思う存分堪能できます。
2020年は7月18日から19日まで2日間開催される予定ですので、グルメ好きはぜひこの期間中に天売島に足を運んでみてください。
天売島のグルメを楽しむならここ!
天売島は北海道ならではの広大な自然と海鳥を楽しめるスポットとして人気を集めていますが、目だけでなく舌をも楽しませてくれる場所でもあります。
以下では、天売島を訪れた際にぜひ食べておきたいグルメについて見ていきましょう。
天売ガヤ天丼が有名「めし処 てうり亭」
まずおすすめしたいのが、「めし処 てうり亭」の天売ガヤ天丼です。フェリー乗り場のすぐ近くにある食堂で、新鮮なガヤ(白身魚)をカラッと天ぷらにして熱々のご飯にのせた天売島の名物ですので、ぜひ島を訪れた際に食べてみてください。
夏のうに丼が美味しい「番屋 炭火海鮮」
天売島と言えばウニが美味しいことで有名ですが、ウニをいただくならば「番屋 炭火海鮮」がおすすめです。港から歩いてすぐの場所にあります。
採りたてのウニをたっぷりと使ったうに丼は、ウニが最もおいしい夏の季節にぜひ食べたい天売島グルメだと言えるでしょう。また、ウニの炭火焼も美味しいと評判です。
天売島内のおすすめ移動手段
天売島は小さな島ですので、歩いて島をぐるっと一周するのに3時間ほどしかかかりません。そのため、日帰りでも十分に観光を楽しめる場所だと言えるでしょう。
ここからは、天売島内でのおすすめの移動手段について解説していきます。
レンタサイクル
ゆっくりと徒歩で島内を歩いて回るのも素敵ですが、坂道も多いため、自転車をレンタルするのもよいでしょう。自転車を使えば、2時間ほどで島を一周できます。
港のすぐ近くに「おろろんレンタル」という自転車のレンタルを行っているお店があるので、普通の自転車だけでなく電動自転車も借りられるので、サイクリングを楽しみたい方はぜひ利用してみてください。
レンタカーまたはレンタバイク
「体力に自信がない」という方は、自転車ではなくレンタルバイクやレンタカーを利用して天売島を観光してみてはいかがでしょうか?
レンタルバイクもレンタカーも、「おろろんレンタル」で利用できます。また、釣り道具の貸し出しも行っているので、ゆっくりと釣りを楽しみたい方はぜひトライしてみてください。
天売島へのアクセスはフェリーで!
天売島へのアクセスは、羽幌町からフェリーに乗りましょう。天売島と羽幌町の中間に位置する焼尻島を経由することになりますが、フェリーならば1時間30分ほど、高速船ならば50分ほどで到着します。
なお、運賃はフェリーと高速船のどちらを選ぶか、またどのシーズンに利用するかによって若干異なってきますので、事前に羽幌沿海フェリーのホームページで確認されることをおすすめします。
小さな島を思い切り楽しもう!
今回は、北海道にある小さな島・天売島の観光情報や魅力について特集してきました。羽幌町からフェリーで1時間半ほどでアクセスできる天売島は、数多くの海鳥が訪れる国内有数のスポットです。
バードウォッチングが好きならば、ぜひ訪れたい場所だと言えるでしょう。また、新鮮な海の幸やキャンプも楽しめるので、北海道を訪れた際は天売島まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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