
パッチワークの路の見どころを徹底解説!景色に応じた見頃や所要時間も
2020.06.06
Trima北海道編集部
北海道にある美瑛という町には、「パッチワークの路」というまるで花がパッチワークの作品のような綺麗なところがあります。季節によって花の見頃は異なるため、1年で何とおりもの花の絨毯を見せてくれます。今回はパッチワークの路について、所要時間を含めて紹介します。
パッチワークの路は美瑛で人気の観光スポット
北海道上川郡美瑛にある「パッチワークの路」は、美瑛の中でもずば抜けて多くの観光客が訪れるスポットとなっています。北海道は広大な敷地を活かした花畑のスポットが多いですが、パッチワークの路もそのうちのひとつです。
ラベンダーと言えば富良野の花畑が有名ですが、パッチワークの路には違った魅力があり、ラベンダーの季節以外でも多くの人が訪れています。
今回はパッチワークの路について詳しく紹介します。
パッチワークの路の見どころ
パッチワークの路には見どころがたくさんあります。場所によって見られる景色も全く異なり、それぞれが特徴を持っているので飽きることはありません。
ここではパッチワークの路の中でも最も観光スポットとして有名な5つの場所を紹介します。全てのスポットを巡る人が多いですが、ゆっくり巡る時間がない人はお気に入りの場所やどうしても見たい場所を見つけて観光しましょう。
ぜるぶの丘・亜斗夢の丘
ぜるぶの丘・亜斗夢の丘があるのはJR美瑛駅から車で5分程の国道237号沿いです。車からも花畑が見られるため、「何ここ!綺麗!」と思い、思わず車を停めてしまう人も少なくありません。
入場も駐車場も無料となっているので、気軽に立ち寄れます。ぜるぶの丘では色とりどりの花が咲いていますが、ひまわりが最も有名です。旬の時期は7月と9月~10月の2回あります。
ぜるぶの丘ではカートやバギーに乗って散策するのが定番となっています。カートは1人500円、バギーは1人乗りは500円、2人乗りは800円となっています。バギーは自由にスピードを調整でき、カートは写真スポットで一時停止してくれます。
ケンとメリーの木
ぜるぶの丘の中にある1番有名な木が「ケンとメリーの木」です。これは1本のポプラの木で、1976に放送された日産自動車スカイライン「ケンとメリー」のCMで「地図のない旅」編のロケ地として有名になり、名前が付けられました。
近くにはペンション ケンとメリーやカフェの「ツリーテラス」があり、駐車場も完備されています。ツリーテラスからはケンとメリーの木が綺麗に見える撮影スポットがあります。
ただ、ケンとメリーの木周辺の畑は私有地となっているため、遠くから眺めるだけにしましょう。
セブンスターの木
JR美瑛駅から車で13分ほどのところに「セブンスターの木」があります。かつては「北瑛の一本木」と呼ばれていましたが、1976年にたばこのセブンスターのCMやパッケージに採用されたことで「セブンスターの木」と呼ばれるようになりました。
今は違うパッケージなので、セブンスターの木と聞いてもピンとこない人も多くなってきました。しかし当時のCMを見ていた人からするととても懐かしい気分になるでしょう。
カシワの木は子孫繁栄のご利益があると言われている木なので、縁起も良いです。
親子の木
「親子の木」は美瑛の北西3キロほどのところにあります。2本の大きなカシワの木の間に小さな木が立っているので、それが親子で手をつないでいるように見えることから名付けられました。
親子の木の周りには、年によって植えられるものが異なります。麦、ジャガイモ、ビートが植えられるので、どの光景が見られるのかは楽しみです。
親子の木へ向かう道は農道なので狭く、自動車は入ることができません。自転車ならそばまで行けますが、近くで見るよりも遠くから見た方が綺麗に親子の様子が見られます。
マイルドセブンの丘
1978にたばこのマイルドセブンのCMのロケ地として撮影が行われたのが「マイルドセブンの丘」です。防風林のために植えられたカラマツ林とその一帯を指します。
パッチワークの路は花の咲いている時期がベストシーズンだと言われることが多いですが、マイルドセブンの丘は特に冬がおすすめです。白銀の世界に佇む木々はより一層美しさを増します。
ポスター撮影も冬に行われたので、同じ景色が見たい場合は冬がおすすめです。見る角度によっても景色は違うように見えるので、いろいろな場所からマイルドセブンの丘を見てみましょう。
パッチワークの路観光の所要時間はどれくらい?
パッチワークの路は1つのスポットに全てが集まっているのではなく、それぞれのスポットが点在する形であります。そのため、観光には移動時間もプラスされ、移動手段によって所要時間は異なります。
車がある場合は移動時間を短縮できるので、ゆっくり見ても1時間~2時間程度で見て周れるでしょう。しかし、車では写真を撮りたい!と思ってもすぐに駐車できなかったり、行きたいスポットの近くに駐車場がなかったりします。
そのため、おすすめはレンタサイクルで巡ることです。少しアップダウンがあるので電動自転車がおすすめで、丘を自転車で下る爽快感も楽しめます。自転車の場合は3時間ほどかかると思っておきましょう。
パッチワークの路がある美瑛の人気観光スポット
パッチワークの路を見るために美瑛を訪れる人も少なくありません。しかし、パッチワークの路を見てすぐに帰るのはもったいないです。
美瑛は大きな町ではありませんが、観光スポットがいくつかあり、せっかく訪れたらぜひ行きたいスポットも多くあります。ここでは人気の観光スポットを紹介します。
青い池
美瑛町の東南に位置している「青い池」では、その名の通り青色の池が話題となっています。青い池は1989年に火山泥流災害を防ぐために作られた堰堤の中に水が溜まってできた人造湖です。
この付近の湧水には水酸化アルミニウムなどが含まれており、美瑛川の水と混ざることでコロイドが発生し、それが日に当たることで青色に光るとされています。写真家によって発見され、愛好家を中心に口コミで存在が広まりました。
雨の日の翌日は水が濁ってしまうため、晴れや曇りの日がいいでしょう。日の出の直前は青さも深く、風が吹いていないうえに観光客も少ないので素敵な写真を撮ることができます。
しらひげの滝
美瑛町にある白金温泉郷に位置している「しらひげの滝」は、標高600mのところにあります。落差は30mであり、青みがかった湧水が岩の隙間から勢いよく落下する姿が白ひげのように見えることから名付けられました。
近くにある「ブルーリバー橋」から滝の様子が一望できるため、そこから写真を撮る人も多いです。滝のすぐ上には湯元白金温泉ホテルが建っており、美瑛に滞在する人を中心に人気があります。
青い池がライトアップされる時期には、しらひげの滝も同時にライトアップされているのでぜひ立ち寄ってみてください。
四季彩の丘
美瑛町の観光スポットとなっているのが「四季彩の丘」です。7ヘクタールもの広い敷地の中には30種類以上の花が植えられており、まさに花の絨毯が辺り一面に広がっている光景が見られます。
富良野のラベンダー畑はあまりにも有名なので多くの観光客が訪れゆっくり写真を撮ることは難しいですが、時期によっては四季彩の丘ではまるで花畑の中に自分しかいないかのような気分になれるでしょう。
季節によって見られる花の種類が異なるため、花の絨毯の色も変わります。ホームページではどのような花がいつ見られるかを発表しているのでぜひチェックしてみてください。
入場は無料ですが、入り口に200円相当の募金をお願いしている箱が置かれており、好きな金額を寄付することができます。
美瑛放牧酪農場
美瑛町の穴場スポットとして人気が高まっているスポットが「美瑛放牧酪農場」です。ここでは3種類の牛たちが育てられていますが、1年中放牧されているためなるべくストレスの少ない環境となっています。
CENTRE THE BAKERYのパンもこの美瑛放牧酪農場で絞られた乳製品を使って作られており、美味しさには定評があります。放牧場にはカフェが併設されており、新鮮な乳製品が味わえます。
中でもソフトクリームは絶品と購入する人が絶えません。生乳の他には砂糖のみというシンプルな材料で作られているため、ミルクの濃い味を楽しめます。
他にも低温殺菌の牛乳やミルクプリン、有塩バターなどぜひ購入したい商品がたくさんあります。
パッチワークの路の見頃は見たい景色によって異なる
パッチワークの路の魅力は、時期によって景色が変わることです。反対に言えば、お目当ての景色がある場合は時期を選ばないと全く違うものを見ることになります。
ここでは、時期によってどのような景色や鼻がみられるのかを紹介します。「来る時期を間違えた!」と後悔しないように、いつ頃何が見られるのかを把握しておきましょう。
ラベンダー:6~7月
1年で最もパッチワークの路が賑わうのは、ラベンダーの季節です。ラベンダーが花を咲かせる時期は短く、6月下旬ころから咲き始め、7月中旬には枯れてしまいます。
満開を見たいのであれば7月初旬頃がおすすめです。美瑛はラベンダーで有名であり、パッチワークの路にはラベンダー畑があります。近くで見るのもいいですが、おすすめは「北西の丘展望公園」から見渡すことです。
より鮮やかな紫のラベンダーが見られます。また、近くの販売店にはラベンダーソフトが売られています。きれいな紫色のソフトクリームで、味もほんのりラベンダーの風味が楽しめます。
ラベンダーといえば富良野のイメージが強いかもしれませんが、パッチワークの路のラベンダー畑も見事なのでぜひ見てみてください。
じゃがいもの花:6~7月
綺麗なのは花畑だけではありません。ラベンダーが綺麗に咲いている6月~7月と同じ時期に綺麗に咲いているのが、じゃがいもの花です。
じゃがいもって花が咲くの?と意外に思った人もいるかもしれませんが、実は可愛らしい花が咲き、マリー・アントワネットも好んで髪飾りにしていたと言われています。じゃがいもの品種によって花の色は変わり、パッチワークの路では白が多いです。
実はラベンダーよりジャガイモの花のほうが写真家には人気となっています。ただし、連作障害を防ぐために毎年同じ農作物が同じ場所で育てられるとは限りません。どのような農作物が見られるかは年によって変わります。
麦:7~8月
パッチワークの路では麦も写真家に人気の植物です。春まき小麦と秋まき小麦がありますが、パッチワークの路では多くが秋まき小麦となっています。
年によって小麦の品種は異なるため、同じ麦畑でも微妙に景色は異なります。最も写真映えすると言われている品種は「ゆめちから」です。
穂がふわっとしており、7月末の収穫期周辺には赤みが増すという特徴があります。親子の木周辺の畑には麦が植えられていることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
風になびく穂が可愛く、さわさわという音が耳に心地よいでしょう。
花:6~10月
パッチワークの路で花を見るのを楽しみに訪れる人は非常に多いです。特に「四季彩の丘」は一面が花畑となっているので、辺りには花の甘い匂いが漂い、色とりどりの花を咲かせています。
花によっても咲く時期は異なりますが、最も多くの種類が見られるのが6月~10月とされています。6月はオリエンタルポピー・カンパニュラ・ルピナスなど、そして7月にかけてシャクシャクやアイスランドポピー、姫金魚草などです。
花によってどれくらいの期間咲いているのかは異なりますが、咲く期間が長いものであれば3か月ほど楽しめます。
パッチワークの路で北海道の雄大さを感じよう
今回は北海道・美瑛にあるパッチワークの路について詳しく紹介しました。花好きでなくても、一面に色とりどりの花が咲いている光景は思わずカメラのシャッターを押してしまう美しさがあります。
たとえ写真が得意でなくても、どこからとっても写真映えするのでおすすめです。また、季節によって見られる光景が異なること、年によっても植えられるものが異なることもリピーター客が多い理由のひとつとなっているでしょう。
ぜひ北海道を訪れる際は、パッチワークの路で大地の雄大さや美しさを感じてみてください。
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