
釧路湿原の観光情報まとめ!国立公園をノロッコ号で旅しよう!
2020.06.03
Trima北海道編集部
北海道の大自然を満喫できる代表的な場所と言えば「釧路湿原」。その景色は圧巻です!国立公園に指定されており展望台からは一面に広がる風景を眺めることができます。ノロッコ号や冬の湿原の楽しみ方、おすすめ観光スポットやランチなどをご紹介!
釧路湿原は日本最大の湿原
釧路湿原は日本最大の湿原で、約6000年前に古釧路湾と呼ばれる入り海が後退したことで泥炭が堆積して湿原が形成されたものです。
22000haの湿地帯でそのうち7863haがラムサール条約登録湿地帯、そして2000種以上もの動植物が確認されています。そんな広大な釧路湿原には展望台や遊歩道などがあり様々な観光スポットも!ぜひ大自然のなかを散策してみましょう!木々や動植物たちのパワーに癒されること間違いなしの場所です。
釧路湿原は国立公園に指定されている
釧路市・釧路町・標茶町・鶴居村の4つの町村にまたがっている釧路湿原は国立公園に指定されており様々な動植物が生息しています。
そのなかの代表的な天然記念物タンチョウは一時は絶滅危惧に瀕しましたが、保護活動によって現在数千羽までに回復。湿原には西側に給餌場があり、冬にはエサが少なくなるためこの季節には高確率でタンチョウを見かけることができます。
湿原はかつては海の中でしたが、約6000年前に徐々に水が引き泥や砂がたまって湿原が現れました。大部分は低層湿原と呼ばれ水気が多く、ヨシやスゲなどの植物が一面に広がる大自然です。
4月下旬から9月の春~秋にかけてがベストシーズンですが、6月から7月のクロハナ・ホソバシモツケ・エゾカンゾウ・ヒオウギアヤメなどの花々が彩るこの時期が見どころ!
釧路湿原の観光スポット【展望台】
かつては海の中だったという釧路湿原にはいくつもの観光スポットがありますが、そのなかの一つである展望台では辺り一面の様子を一望できます。
そんな釧路湿原の展望台の観光スポットをご紹介していきます。高いところから見る壮大な景色は圧巻!心身ともにリフレッシュすること間違いなし場所です。
釧路市湿原展望台
釧路市湿原展望台は1階にショップやレストラン、2階からは有料の展示場となっており幻の巨大魚「イトウ」など釧路湿原の動植物を復元したものが展示されています。
3階の展望室と屋上からは湿原はもちろんのこと、釧路の街や阿寒の山などが見えるパノラマ風景が魅力です。季節によってみせる姿が違い、春の新緑や秋の紅葉など四季折々の風景を堪能しにぜひ足を運んでみてください。
また、1階のショップではお土産も販売されていますので、帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
コッタロ湿原展望台
コッタロ湿原展望台は一番北にある湿原で、眺めを楽しみたい人におすすめです。200mほどの階段を登ると展望台がありコッタロ湿原を見下ろすことができます。
湿原に流れているコッタロ川が見渡せ自然の壮大さに驚くでしょう!また、湿原には小さな沼がありますが、ミツガシワの群衆やアオサギやタンチョウなどの野鳥が見られますので、ぜひ普段見られない野鳥も観察してみてください。
国道391号線と久著呂原野塘路との交差点を北に約7㎞進んだ先にありますが、付近の道路は狭く砂利道となっていますので注意して走行するようにしましょう。
サルボ・サルルン展望台
サルボ・サルルン展望台は塘路湖の北側に位置しており、サルルン展望台は長い木の階段を登って参道の道を約530m歩いた先にあります。少しキツイ上りですが途中にベンチがありますので休憩しながら進んでいきましょう。
キジムシロの花やエゾシカやリスなど動植物にも出会えることも!展望台からは沼「サルルントー」が目の前に広がっており、エオルト―・ポントー・塘路湖などが一望できます。
サルボ展望台はサルルン展望台から徒歩で約10分ほどのところにあり、サルルンとはまた違った風景を楽しめるでしょう。また、レンタサイクルを利用するのもおすすめ!色々なところを散策してみてはいかがでしょうか。
釧路湿原の観光スポット【観察】
展望台から眺める景色は大自然に包まれているような壮大さですが、その他にもビジターセンターや生物保護センターでは実際に湿原内の動植物を感じることができる場所です。
そんな釧路湿原を観察できる観光スポットをご紹介していきます。ぜひ湿原の生物や植物について学んでみてはいかがでしょうか。
温根内ビジターセンター
温根内ビジターセンターとは釧路湿原西側に位置しているインフォメーションセンター。53号線沿いに駐車場が建っており、そこから下ると温根内ビジターセンターがあります。
センター内では湿原の植物や野鳥、昆虫などの情報が展示されており湿原について学べますので、より理解が深まるでしょう。
また、ザリガニ捕りなどイベントも開催されていますの、子供連れにおすすめです。入場料・駐車場は無料ですので気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
塘路湖エコミュージアムセンター
塘路湖のこちらのセンターは「釧路湿原国立公園で過ごす時間をもっと楽しく快適により充実に」という目的のもと、1997年にオープンした施設です。
釧路湿原の自然やその利用方法について色々な形で提供していますので、まずは利用してから湿原内を散策してみましょう!
塘路湖とは標高8㎞のところのあり、面積6.2㎢・周囲18㎞・最大深度7mという釧路湿原内にある最大の湖。冬の季節には全面氷結した一部が盛り上がる「御神渡り」を見ることでき、また氷上でワカサギ釣りを楽しむこともできます。
釧路市湿原野生生物保護センター
野生生物保護センターは環境省の施設で研究施設と一般向けのものとに分かれていますが、展示施設では湿地の保護や北海道東部の野生生物などについて展示しています。
離れた場所から保護されたワシを見ることができ、貴重な体験をすることができるでしょう。自然保護を目的としていますので、その活動を直に見てみてはいかがでしょうか。
釧路湿原の観光スポット【散策】
豊かな自然に溢れている釧路湿原を楽しむには、実際に湿原内を歩いてみましょう!遊歩道や木道が整備されていますので、気軽に歩いて散策することができます。
バリアフリーになっているところもありますので、子供から大人まで安心して楽しめるでしょう!ゆっくりと散策しながらぜひ大自然に触れてみてください。そんな釧路湿原を散策ができる観光スポットをご紹介していきます。
シラルトロ湖の遊歩道
シラルトロ湖の遊歩道は周囲約9.8㎞・面積1.8㎢・最大深度3mの淡水湖です。釧路湿原のなかで水鳥が多い沼で知られており、渡り鳥のシーズンの春と秋にはシベリアと行き来する水鳥を見ることができます。
そして、「蝶の森」と呼ばれる遊歩道は昆虫の宝庫。84種類もの蝶が発見されており、ヒメシジミやゴマシジミなど草原性の蝶が観察できますので、ぜひ見つけてみはいかがでしょうか。
また、蝶の森では蝶が好む樹木や草花が植えられており、森には写真などで解説板を設置していますので子供にもわかりやすいでしょう。
温根内木道
温根内木道は温根内ビジターセンターにある木道で、1時間ほどで1週できますのでのんびりと湿原の自然を感じながら歩くのがおすすめです。ヒメシャクナゲやミツガシワなどたくさんの植物を見ることができるため、湿原の花々を見つけてみましょう!
季節によって姿が違い冬の季節は辺り一面雪景色。春のころには新緑で覆われ、緑のなかを歩いて行くことができますので散策にピッタリです。またバリアフリーになっていますので、小さな子供でも安心して歩くことができます。
釧路市湿原展望台の遊歩道
釧路湿原には約1.1㎞の木道のバリアフリーが整備されており、子供から大人まで気軽に湿原を散策できます。釧路湿原展望台の左奥に位置しており、付近にトイレがありますので散策する前に済ませておきましょう。
木道を出発してすぐクランク型傾斜があり、そのまま約700mほど進んで行くと「はばたき広場」に出ます。そこを左に進むと「あおさぎ広場」が現れますが、ベンチが設置されていますので、野鳥の声を聴きながらのんびりと過ごすのがおすすめです。
釧路湿原をノロッコ号で旅するのもおすすめ!
ノロッコ号は釧路湿原のなかを走っている列車で、のんびりと走行するため、ゆったりとしながら湿原の様子を楽しむことができます。
春から秋だけ運行されており、釧路~塘路湖までの約1時間、列車の旅を満喫できる人気の観光列車!2号車には車内販売カウンターがありますので、飲み物や軽食を買うことができ、途中で下車して展望台に行ったり散策することもできます。
小さな子供連れや体力に自信のない人でも、湿原をたっぷりと堪能できますのでぜひノロッコ号に乗って列車旅と大自然を楽しんでみてください。
冬の釧路湿原の楽しみ方
釧路湿原には展望台や遊歩道、ミュージアムセンターなどたくさんの観光スポットがありますが、冬の湿原ならではの魅力も人気を集めています。
カヌーやラフトボートにのってまた違った湿原の世界を堪能してみてください。そんな冬の釧路湿原の楽しみ方をご紹介していきます。
カヌー
釧路湿原での楽しみ方にはカヌーで川下りするものおすすめです。自分で漕ぐのではなくガイドが同乗して操縦してくれますので、初めての方でも安心して利用できます。
見た目は緩やかな釧路川ですが、屈斜路を水源としているためほぼすべて同じ深さになり、同じスピードで流れて下っていくのが特徴です。そのため熟練のガイドつきで安心して景色を堪能できるようになっています。
また、四季折々の姿を見せる湿原は、4月下旬からGW頃まではウグイスの声を楽しむことができ、5月から6月は次々と芽吹いていく緑や桜が見どころ。7月になると釧路川は緑に囲まれ鮮やか木々の風景を満喫できるでしょう。
ラフトボート
釧路湿原をカヌーを漕ぎながら楽しむ方法の他にも、同じように川を下りながら自然を満喫できるラフトボートというのもあります。
カヌーは左右に漕ぐ道具がついており、それを操縦しながら進んでいきますがラフトボートは片方だけに水かきがついているだけですので、初心者の人でも楽に漕ぐことができます。
冬の釧路湿原は何と言っても白銀の世界が魅力!白く染まった木々や川をぜひ満喫してみてはいかがでしょうか。川から見る湿原は歩いて見るものとはまた違った美しさです。
タンチョウ
釧路湿原ではたくさんの動植物に出会えるのが魅力の1つですが、そのなかでもタンチョウが見られる場所があり、自然に生きる姿を観察することができます。
また、冬の湿原は木々の葉が落ちるため野鳥を発見しやすい季節。3月ころになると巣作りのため湿原に戻ってきますので見つけやすいでしょう。
その他にもの鳥類のオジロワシや哺乳類のエゾシカ・キタキツネ、氷河期の生き残りの両生類キタサンショウウオなども生息していますのでぜひ探してみてください!出会えたときの感動はひとしおでしょう!
釧路湿原を見下ろせる「レストラン憩っと」
たっぷりと釧路湿原を満喫したあとは、釧路湿原を見下ろせる「レストラン憩っと」でランチをいただきましょう!地元産の食材をふんだんに使用したその味をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
ランチが楽しめる
レストラ憩っとは釧路湿原展望台の建物内にあり、大きな窓の開放的な空間の店内では地元産の野菜を煮込んだ「くしろ野菜カレー」や「イモ団子」など様々なメニューが揃っています。
特製ランチプレートはエゾシカのメンチカツや阿寒ポークしゃぶしゃぶ、季節の魚介類を使った料理が堪能できます。また、「カツサンド」と「ハンバーガー」はボリューム満点!
ヘルシーランチは女性を中心に人気で、カロリーが気になる人におすすめです。ぜひ地元ならではの美味しい料理を味わってみてください!
名物は丹頂ソフトクリーム
地元ならではのメニューが人気のレストラン憩っとでは、「丹頂ソフトクリーム」が名物!一番上にのっているイチゴはタンチョウの頭、そして左右にハート型のクッキーが添えられておりタンチョウがイメージされています。
見た目も可愛く味も美味しい丹頂ソフトクリームは店内でいただく場合は400円、テイクアウトにすると350円となっていますので、お持ち帰りにして外で湿原を眺めながら食べるのもおすすめです!
釧路湿原で大自然を満喫しよう
広大な土地に大自然で溢れている釧路湿原は、その姿が観察できるよう展望台やビジターセンター、遊歩道などいくつもの観光スポットがあります。
たくさんの動植物を見ることができ子供から大人まで楽しめる魅力的な場所です。そんな釧路湿原でぜひ大自然を満喫しましょう。
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