
フランス文化や習慣とは?フランス人の人柄や特徴についても!
2020.09.18
Trima編集部
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フランスといえば日本人に人気がある国ですが、実際にはどのような文化がある?フランス人の会話とは?など知りたい人も多くいるでしょう。習慣や特徴、歴史的出来事や会話などフランスの様々なことや、日本人との違いについて調査しました!ぜひ参考にしてみてください。
フランス文化の特徴や日本人との違いを調査!
フランスと言えばどのようなイメージを浮かべるでしょうか?フランス料理やワイン、ルーブル美術館など様々なことが浮かぶフランスですが、西ヨーロッパに位置しており面積は日本の1.5倍もあります。
そして、西部や北部には平地が広がり、東部国境にはヴォージュ山脈、西岸にはライン川が流れています。そのように広大な土地にアルプス山脈に囲まれているフランスとはどのような文化あるのでしょう。
フランスの歴史的出来事や宗教、フランス人の性格や恋愛事情、日本人との違いなどについて調査しました!
知っておくべきフランスの有名な歴史的出来事
フランスの文化を知っていくには、まずはその歴史を遡っていきましょう。どのような歴史を辿って現在のフランスに至ったのか知ることで、訪れた際にはより深く味わうことができるでしょう。
それでは、知っておくべきフランスの有名な歴史的出来事についてご紹介していきます。
古代ローマ時代のガリア
古代ローマ時代の当時のフランスの地域はガリアと呼ばれており、紀元前4世紀ころにケルト人が居住していたと言われています。紀元前58年ころからガリアに遠征を行ったカエサルの「ガリア戦記」にも記されています。
ガリア戦記とは、ガイウス・ユリウス・カエサルによって書かれた戦記のことで、ガリア戦争とは共和政ローマのカエサルが紀元前58年から7年に渡ってガリア全域を征服し、ローマの属州とした戦争です。
そして、征服後のガリアは、ローマ的建物が建造されるようになり一気にローマ化されていきました。このガリア戦争の実績により、カエサルは将軍として権威を高め、戦利品を私物化し莫大な財産を蓄えました。
また、カエサルは富や名誉だけではなく、一緒に戦った将兵たちからの熱い忠誠心も獲得し、その忠誠心はローマよりカエサル個人にたいして向けられるようになりました。
そのことから、私兵軍団を結成したカエサルは、ローマの元老院にその勢力を恐れられるようになり、紀元前49年に元老院対カエサルの内戦が始まったとされています。
百年戦争
百年戦争とはフランス王国継承権をめぐって、ヴァロフ朝フランス王国とイングランド王国エドワード三世との間で始まり、100年以上にも渡って続いた戦争のことです。
1337年にエドワード三世が、フランス王国へ挑戦状を送り、それからボルドー陥落した1453年までの期間を指しています。そして、百年戦争はフランスとイングランド王国の間で起こったというより、親族のなかでの領地権利の争いによって起きたものです。
そのようにエドワード三世がフランス王位継承権を主張したことから始まり、その後イングランドヘンリー五世がフランスに連勝、フランスの大部分を征服しフランス王位継承を宣言しました。しかし、その後ジャンヌダルクなどの活躍もあって、フランス軍が形勢を逆転しイングランドは敗北しました。
ジャンヌ・ダルク
ジャンヌダルクは百年戦争の「オルレアン包囲戦」の戦いでフランス軍の指揮官として参戦し勝利に導いたことで有名です。ですが、その翌年に捕らえられ異端者として火あぶりの刑に処せられました。
その後1920年5月16日、当時から500年経ってからローマカトリック教会によって聖人と認められ、フランスの国民的英雄として知られています。
フランス革命
18世紀後半、フランス王国は財政危機に陥っており、民衆の多くの人たちが貧困で苦しんでいました。そのような状況にもかかわらず、ルイ16世の王妃マリーアントワネットは贅沢な浪費生活を送っており、それに民衆たちの怒りがついに爆発し、1789年に打倒フランス王家を掲げる市民革命が起こりました。
その市民革命(フランス革命)によってルイ16世とマリーアントワネットが処刑され、フランスは共和制を宣言しました。
その後、選挙と総裁政府により選出された機関が実権を握りましたが、ナポレオン・ボナパルトが1799年に実権を握り執政政府が成立したことでフランス革命は終結をむかえました。
フランスの宗教文化
現在のフランスに至るまでには様々な歴史的出来事がありましたが、そんなフランスの宗教文化とはどのようになっているのでしょうか。
フランスでは信仰は自由で、自身の好きな宗教を信じて良いとされており、そのなかでも特に信仰が多いのがキリスト教カトリックで、フランス人口の約60%を占めています。
フランスはカトリックの歴史が古く、カトリックの建築物であるノートルダム大聖堂は文化遺産として重要な建築物です。そのことからもフランスではカトリックの影響が大きいことが分かります。次に無神論者が約30%、イスラム教が約5%5、わずかにユダヤ教と仏教などが信仰されています。
フランスの食文化
フランスの食事をイメージすると、こってりした味の濃いものが彩り鮮やかに盛り付けられている、そのような料理を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。では実際にはどのような料理を食べているのでしょう。そんなフランスの食文化についてご紹介していきます。
フランス料理の特徴
フランス料理は中華料理、トルコ料理に並んで「世界三大料理」に数えられており、西洋料理の代表として世界中で人気があります。
また、前菜やメイン・デザートにワインといったイメージがあり、フランス人は毎日食べていると思っている人が多くいますが、毎日食べてはいません。
宮廷時代には必ず宮廷料理人がおり、王様や晩餐会のための料理を作っていました。それが現在のフランス料理となっており、そのようにメディアで紹介されているようなフランス料理は高級になるため、フランス人の普段の料理は質素です。
フランスの一般的な家庭料理
フランスの一般的な家庭料理は地域によって様々で、たとえばキッシュタルトなどの軽食だったり、トマトのファルシやラタトゥユなど煮込み料理などあります。
また、同じ煮込み料理にはポトフがありますが、このポトフもその料理方法が違っていきます。さらにデザートもマドレーヌやプリン、リンゴのタルトやガトーショコラなど、地域や家庭によって異なるため、これが「フランス料理」と言った定番のものはなく、好みのものをそれぞれが食べています。
フランスのテーブルマナー
フランスでのテーブルマナーにも様々とありますが、そのなかでも一般なものをご紹介していきます。まず、日本ではラーメンや蕎麦など音を出して食べますが、フランスでは食事中に音を出さないようにします。
そして、お皿に残ったスープやソースなどはパンで拭きとって最後まで食べ尽くします。そのように最後に残っているサラダのオイルなども、パンで拭いて食べることが「美味しい」ことを伝える手段となっています。
また、フォークの腹に料理をのせて食べ、食べ終わったらフォークとナイフを時計の3時の方向に揃えておきます。ナプキンは、3分1ほどのところで二つ折りにして輪の方を手前にひざの上に置き、食事が終わり帰る際にはテーブル上に無造作に置くのが「たたむのを忘れるくらい美味しかった」という表現になります。
フランス人の人柄や特徴
多くの人がイメージしているフランス料理は、普段食べないことにビックリした人も多いのではないでしょうか。そのようにフランス料理はイメージとは違う食文化ですが、性格などはどうなのでしょうか?
フランス人の人柄や特徴についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
自由・平等・友愛を重んじる
フランス人の多くは、第一に自分たちの国家や政府をとても誇りに思っています。そして、自国にたいしてマイナスイメージや意見には怒りを表す傾向があります。
「自由・平等・友愛」を重んじ、そしてこの3つの言葉は標語にもなっており、フランス革命で国民が自由を勝ち取ったことが起源とされています。
また、愛の国として有名なフランスでは、とにかくロマンスに溢れており、政治家たちでさえ隠すことなく不倫をし、カップルが入籍せずに子供をもつことも珍しいことではありません。
ファッションに気を使う
フランスと言えば、パリコレなどのようにファッションで有名で、多くの高級ファッションブランドが建ち並んでいます。そんなファッションの国フランスでは、多くの人がファッションに気を使っています。
普段からオシャレな服に身を包むのが習慣となっているほどで、スマートにシンプルに着こなし颯爽と歩いています。
バケーションが大好き
フランス人はバケーションが大好きで、夏には海沿いに家を借りて過ごしたり、山中に家を借りて過ごしたりなどのように、とにかく「くつろいで遊んで楽しむ」ことが大好きなのです。
そんなフランス人のバカンスはとても長く平均2~4週間で、なかには1ヶ月とっている人もいるほどです。そのためフランス人は休んでばっかり!というイメージもあります。
ですが、仕事のときは仕事に集中し、そして休みのときには思いっきり遊ぶフランス人は、オンオフの使い方がとても上手なのでしょう。
会話が上手
フランス人はとても会話が上手で、たとえシャイな人でも徐々に打ち解け、仕事など真面目なことからくだらないことまで会話を楽しみます。
そして、ただおしゃべりが好きなだけではなく、相手の意見にしっかりと耳を傾け、空気や雰囲気を読みながら自分の考えも伝えます。
さらにジョークも面白く、とくにフランス男性はレディーファーストですので、女性は一緒にいてとても満たされ心地が良いでしょう。
フランス人は恋愛に積極的
遊びも思いっきり楽しむフランス人は恋愛にも積極的で、明治20年に日本の辞書に「恋愛」という言葉が登場しましたが、フランス語「amour(アムール)」の訳語です。
そのように恋愛とはフランスから入ってきた文化ですが、恋愛大国フランスでは日常のなかでポエムで愛の表現をすることもあり、何気なく冷蔵庫に「今日の君はとても素敵!」などのメッセージがあることも。
そして、年齢に関係なく恋愛を楽しんでおり、何歳になっても恋愛を楽しむことがフランス人では当たり前のことなのです。
日本人には理解できないフランスの不思議な習慣
日本にも様々な習慣があり日本人にとっては当たり前のこととなっていますが、もちろんフランスにも習慣がありフランス人にとって普段からしている行動です。
そのように数ある習慣のなかで、日本人には理解できないなぁと感じるフランスの不思議な習慣をご紹介しています。
ちょっとの雨では傘をささない
日本では雨が降りそうな天気の場合、学校や仕事に行くときには傘などの雨具を持っていきますし、少しの雨でも傘をさして歩いているのが日本では当たり前の光景です。
ですが、フランスではちょっとの雨では傘をささないのです。日本でも男性にはよく見られるものですが、女性も子供も同じで傘をささずに、洋服のフードをパサッと頭にかぶります。そのようにちょっとの雨で濡れることは、ほとんど気にならないのです。
ベッドの上で食事
日本では食事をする際はテーブルで食べ、ベッドの上で食事をするのはとてもマナーが悪いこととなっています。反対にフランスでは、子供から大人までベッドの上で食事するのがとても大好きです。
たとえば、就寝前にはチョコレートなどのおやつを用意してからベッドに入り、そして寝転びながら本を読んだり、その合間にパクッとおやつを食べます。そしてそれがフランス人の至福の時間だと言われています。
トイレのドアをノックするのはNG
日本ではトイレのドアをノックして中に人が入っていないか確認しますが、フランスではこのような習慣はありません。フランスのトイレは広いため、ノックされても手が届かずノックで返すことができないのです。
そして、フランスでトイレをノックするというのは、中の人に緊急事態を伝える意味を持ってます。そのため、使っている人がいるか確認する際には、ドアノブをひねってするのが一般的になっていますので、フランスを訪れた際には気をつけましょう。
フランス人と仲良くなるためには言葉のキャッチボールが重要
フランスはフランス革命で国民が勝利を勝ち取ったように、自分の気持ちや意見をハッキリと伝える性格をしています。そして、遊びや恋愛が大好きで会話もとても上手です。
そんなフランス人と仲良くなるには、言葉のキャッチボールが重要です。会話が大好きですのでおじゃべりすることで距離がグッと近くなるでしょう!