
秋田・唐松神社見どころやパワースポットを紹介!安産祈願は戌の日に!
2020.09.30
Trima編集部
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秋田県大仙市協和境にある唐松神社は、子宝や安産祈願にとても良い神社として有名です。今回は唐松神社の魅力とともに、ご祭神であるニギハヤヒや、安産祈願に良いとされる戌の日に関しても解説します。子供を授かりたい方、安産祈願をしたい方は特に必見です。
秋田県大仙市協和境にある「唐松神社」
子授け、安産祈願でとても有名な秋田県の「唐松神社」。ご利益の効果が高いことで、その名前が日本全国に広まっているパワースポットです。また唐松神社は神秘的な美しさと歴史を兼ね備えているので、観光スポットとしても人気があります。
パワースポット、観光スポットのどちらとしても男女問わず人が訪れる場所ですが、ご利益の内容から特に女性の参拝客が後を絶たない唐松神社。ホームページなどもなく広報活動もしていないのに、昔から続く噂や口コミだけで広まってきた神社の魅力についてご紹介します。
唐松神社はどんなところ?
秋田市の横にある大仙市協和に拝殿を置く神社で、羽後境駅から徒歩で約15分の所にあります。パワースポットに興味がない人でも、写真などで目にしたことがある可能性が高い立派な杉並木や、真っ赤な鳥居が見所の一つです。
歴史を辿ると、およそ1000年前にはすでに神社として存在したとされる記録もあり、古来より多くの人の信仰を集めてきたことが伺えます。春夏秋冬様々な景色を見せてくれるので、いつ行っても楽しめると評判です。また、秋田の土産として、唐松神社の可愛らしいお守りや、見た目も綺麗なとんぼ玉のおみくじも人気があります。
唐松神社の歴史
現在のように唐松神社と呼ばれるようになったのは1509年以降で、それまでは「韓服神社」または「韓服宮」とされていました。神功皇后が三韓征伐において、お腹に子供を宿したまま韓国(からくに)征服に成功したことを称えたことに由来します。
神功皇后は女性初の天皇として歴代天皇に数えられていた時代がありますが、大正に皇統譜から外されてしまいました。女性の生涯を守るとされる女一代守神の宮でもあり、歴史的観点からも貴重な神社です。
唐松神社の御祭神
息長帯姫命、迦具土神、豊宇気姫命、高皇魂命、神皇魂命が唐松神社の御祭神です。最初に名前を挙げた息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)が先ほどの神功皇后にあたり、唐松神社がパワースポットの中でも特に女性に人気がある理由です。
お腹の子供が臨月を迎えているにも関わらず腹帯を巻いて戦に赴き、敵を降伏させ、更に支配下に治めることまで成し遂げるという、大変力強い女性像を持っています。その後戦から帰ってから無事に出産したことで、安産の象徴となりました。その子が後の応神天皇です。
唐松神社のご利益
何度もご紹介した通り、安産と子宝に強いご利益がある唐松神社は女性のみならず家族連れや夫婦の方が多く参拝に来ています。安産と子宝を祈願するなら唐松神社と名前が挙がる強いご利益の効果は、テレビを始めとした複数のメディアで取り上げられる程です。
神功皇后が祀られているだけでもパワースポットとして十分ですが、唐松神社の御神木がご利益の効果を更に高めてくれます。そのご神木はなんと、妊娠した状態で戦に赴いた神功皇后が使用していた腹帯です(他にも唐松山がご神体とする説もあります)。縁結びや多幸多福にもご利益がありますが、やはり唐松神社といえば安産と子宝でしょう。
唐松神社の見どころやパワースポット
心安らぐ緑が多いのも神社の魅力の一つ。唐松神社も自然が豊富で、春にはしだれ桜、夏は青い空と濃い緑のコントラストがとても美しく映え、秋になると紅葉の絨毯が堪能出来ます。冬となり雪が積もると、今度はとても幻想的な姿に。もし運が良く、初雪が早い時期に唐松神社に行ければ、紅葉と雪を一緒に見られることもあります。
日本らしい四季折々の魅力が詰まった境内に足を踏み入れるだけでパワーを感じられますが、珍しい造りの拝殿やとても強力なパワースポットとして名を馳せる「石」について触れていきます。
樹齢300年の杉並木
前述した通り唐松神社は緑が豊かですが、特に二の鳥居をくぐった先にある杉は特筆すべきものです。参道には樹齢何百年にもなる杉の木がいくつも並んでいて、その光景は秋田県の天然記念物にも指定されているほど。
神聖な雰囲気を漂わせている、高さ45メートルにも達する杉に囲まれた参道は、まるで映画のワンシーンを切り取ったかのように美しい物です。この参道を歩く姿は写真やSNS映えするので、撮影スポットとしても密かな人気を獲得しています。
参道を下った先にある拝殿
通常拝殿は神様を祀る場所とされているので、境内の高い位置に設置されるものです。しかし高松神社では、参道を下った先に拝殿があり、境内の中でも一番低い位置に設置されている、日本でも珍しい造りになっています。
元々は基本に沿って一番高い場所に拝殿があったのですが、1680年に「神社の前を通る際は馬から降りなさい」という習わしを無視した秋田藩主の佐竹義処が事故で落馬し、その後も同じ場所で落馬、病にも罹って不幸が続いたそうです。そう言った経緯から低い場所に拝殿を移した、とされる伝説が今も残っています。
唐松山天日宮にある石
唐松山天日宮(てんにちぐう)は「あめのひみや」とも呼ばれ、唐松神社の参道に設けられています。天日宮の社殿の裏には三つの石があり、子授けと安産祈願にとてもご利益がある唐松神社の人気パワースポットの一つです。この石たちはそれぞれ「玉鉾石、女石、男石」とされていて、祈願に沿った撫で方をすることでご利益があるとされています。
ただし性別や、子授け祈願か安産祈願かで石の触り方が違うので、 社務所で確認しましょう。天日宮そのものも土台に水堀と無数の石が積み上げられていて、厳かな雰囲気が漂うパワースポットです。
唐松山天日宮とは?
唐松神社に祀られている神功皇后にも、天日宮の三つの石にも安産の恩恵があるので、一緒に参拝する方が多く混同されがちです。唐松神社と唐松山天日宮は隣接していることもありひとくくりにされがちですが、正確には別なので注意しましょう。
天日宮は秋田物部氏が天地の神々を祀ったものと言われていて、現在の天日宮社殿は大正3年(1932年)に再建されました。物部氏の邸内祭神であり、天然石を約10万個使用して積み上げられた石垣と、緑豊かな土地の中にぽっかりと空いた空間が神秘的な社殿です。
唐松山天日宮の御祭神
唐松山天日宮は饒速日命(にぎはやひのみこと)登美夜毘売命(とみやびめのみこと)、玉鉾神(たまほこのかみ)、愛子神(あいこのかみ)を御祭神としていて、秋田物部氏と繋がりが多いのが特徴です。この中で一番有名なのは、やはり饒速日命でしょう。
饒速日命はニギハヤヒと呼ばれることもあり、日本神話に登場する神様です。饒速日命と登美夜毘売命は天日宮を建てた物部氏の祖とされていて、天照大神から十種の神宝を授けられた伝説も残る強力な神様です。饒速日命は別名で天照御魂神(あまてるみたまのかみ)と記される場合もあり、天照大神との繋がりが伺えます。
天日宮と饒速日命(ニギハヤヒ)の関係
天日宮に御祭神に饒速日命を置いたことは、秋田物部氏の強い信仰がありました。祖神であれば当然にも感じますが、63代にもわたり宮司職を継承した物部家が、唐松神社と唐松山天日宮とで明確に信仰の対象(神功皇后と饒速日命)を分けようとしたのではないかとも考えられています。
饒速日命は天から降りてきた時に32の神々を随伴させていた伝記があるので、その力強さに加え多産や誕生の祝福というイメージも浮かび、このことも安産祈願のご利益に一役買っていると言えるでしょう。
安産祈願は戌の日に行くのがおすすめ!
戌(犬)の日、と言われてもピンとこないかもしれませんが、干支の話です。年賀状などで描かれることも多い十二支は、年だけでなく方角や月、日と様々なものに割り振られています。
現代では十二支と十干からなる干支との関りは薄くなっていますが、それぞれに持つ意味や与えてもらえるエネルギーに差があるといるので、安産祈願の際はパワースポットの恩恵を最大限に得られるようにしましょう。では、どうして安産祈願は戌の日が良いとされているのでしょうか。その理由をお教えします。
戌の日とは?
犬種にもよりますが、犬は平均すると約5頭を一度に出産する動物です。多産でもお産が軽いことから出産、安産の守り神とされ、安産祈願のシンボルの一つになっています。暦に割り当てられた戌の日に、岩田帯と呼ばれる腹帯をして神社やお寺に行って安産祈願をする行事を「帯祝い」と言い、江戸時代から日本で親しまれてきました。
帯祝いを行う時期は妊娠5か月目の戌の日が一般的に好ましいとされていますが、3か月目や7か月目にする地域も。ただの願掛けとしてではなく、医学的にも、帯を巻くことで妊婦さんのお腹を守る効果と、赤ちゃんの位置を安定させる効果があります。
2020年の戌の日
日にちに六曜(大安や友引)と併せて書かれているカレンダーも市販されていますが、カレンダーによっては記載されていない物もあります。記載されていても、文字が小さく読みにくい場合も。
1月 | 8日/20日 |
---|---|
2月 | 1日/13日/25日 |
3月 | 8日/20日 |
4月 | 1日/13日/25日 |
5月 | 7日/19日/31日 |
6月 | 12日/24日 |
7月 | 6日/18日/30日 |
8月 | 11日/23日 |
9月 | 4日/16日/28日 |
10月 | 10日/22日 |
11月 | 3日/15日/27日 |
12月 | 9日/21日 |
戌の日に加えて六曜の大安が重なる日が今年2020年は6日あるので、唐松神社にご参拝の参考となるようこちらに記しておきます。
4月1日と13日、8月23日、9月4日と16日、12月21日。
唐松神社の口コミ
その恩恵の強力さや、四季を通して変化する美しい見所に惹かれ多くの方が足を運ぶパワースポット、唐松神社。全国に轟くほど有名な安産祈願観光や参拝で唐松神社を訪れる人が実際どのようなご利益やパワーを感じられたのか、その一部をご紹介します。
子供を授かりました
二年前に妻と一緒にお参りした後、すぐに妊娠が分かり無事出産も終えられました。今回はお礼を言いに来たのですが、二人目もお願いしようと思います。 36歳男性
自然のパワーに圧巻
杉並木は写真で見るよりずっと大きく見えました。自然の強さを感じられ、自分の悩み事がとても小さいことなんだと実感しました。 26歳女性
好きな場所になりました
唐松神社と天日宮のどっちも初めてきました。今は独り身なんですけどその内相手を連れて来たいです!紅葉が綺麗だったから今度は秋以外の景色も見ようと考えてます。 29歳女性
唐松神社へのアクセス
豊富な自然がある秋田県の観光も含めて、またはお散歩がてらに参拝する人も多い唐松神社。電車で訪れるには、JR東日本の奥羽本線を利用しましょう。最寄り駅の羽後境駅から約15分歩くと唐松神社に到着します。奥羽本線は雪など悪天候の場合、本数を減らして運航することがあります。天気のチェックや時刻表の確認をしっかりしておくと安心です。
車で訪れる人には、無料で利用できる20台の専用駐車スペースも設置してあります。休日や連休といった混雑しがちな日取りでも、満車になることはあまりありません。ただし看板などは設置されていないので、事前に場所を把握しておきましょう。
ご利益があった口コミ多数!行ってみる価値あり
その歴史や伝説から女性の強い味方、出産への不安等も和らげてくれる大変ありがたい神社です。夫婦、家族、もちろん一人でも是非行ってみて下さい。訪れる際は唐松神社のみならず、唐松山天日宮も忘れずにしましょう。
戌の日に安産祈願で行く時は、腹帯も持参すると御祈祷を一緒に受けられます。近くに観光名所も点在しているので、パワースポット巡りの一環や、自然に囲まれている秋田県観光の一つとして最適です。